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作品と向き合う。

独学だった染色技法の向上のために、指導者について本格的に学び始めてから3年目に入り、学びたかったことにもメドがついたので、そろそろ卒業しようかと思っていました。

が、よく考えてみれば、やっと改装工事が終わりに近づき、新しい工房で本格的な創作活動が行えるというのに、ふと〝今やめたらあかんやん!? むしろこれからしっかりと勉強せんと!! 〟という思いにかられ、逆に今までより長い授業をとることにしました。

となると、一つの作品にかける制作時間も長くなり、先生も「これまで以上に一つ一つの作品と向き合ってみてください」と、おっしゃいます――。

作品と向き合うか! 

工事中は工房での制作ができなかったので、染色の学校では“あれもこれもやっておかないと”と、段取りばかりを気にしていた僕にとって、先生が何気におっしゃった言葉が、とても胸に響きました。改めて、この言葉を真摯に受け止めてみようと思っています。

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