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蚕から糸へ。

自分で育てた蚕から繭をとり、糸にして作品を作りたいと思ったは数年前のこと。それから桑(蚕の餌)の栽培を始めたり、養蚕農家で飼育方法を勉強させていただいたりと “途方もない夢” を追いかけています(笑)。

最終的に目指すのは、着物のような美しい生地ではなく、草木染めの色が生える素朴な布。そもそも最初に「布を織りたい」と思ったのは、市販の布(機械で織った生地)を天然染料で染めても面白くないと感じたことに始まります。

もちろん、もっと簡単な方法で “素朴な布” を作ることは可能なのですが、その風合いや草木染めとの相性を考えれば “絹” の勝るものがなく、 “途方もない夢” にチャレンジすることにしました。

↓ 一昨年と去年、年に2~3度、自宅で可能な限りの蚕を飼育しました。

これが非常に難しい! なぜか突然に全滅したり、繭になっても小さかったり‐‐‐と、試行錯誤が続きました。それでも繭になれば “乾かして保存(乾繭)” 。これを繰り返して、ストールを1本織れるほどの量になりました。

この繭を煮て、まずは真綿を作ります。ところが、これも失敗の連続でした。YouTubeで古い時代の製糸方法を見て研究したり、古い指南書を読んだり――。それでもポイントがつかめないので、わざわざ長野県の博物館まで行って質問したこもありました。

本当にいろんな方法が試しました(正直、たくさんの繭を無駄にしました。お蚕さま、すみません!)が、難しく考える必要はなく、糸にしやすいかたちであればいいんだ!という思いにいたり、最終的には下の写真のように “ただのワタ状” にする方法を選んでいます。

↓ この真綿を糸車で羊毛と同じ方法で紡ぎ、さらに双糸にした糸です。

紆余曲折 & 試行錯誤の末にたどり着いたのが “とにかく!あきらめず布にする!!” という境地。それは決して正しい方法ではないかもしれません。もっと効率的で美しい糸にする方法があるのだと思います。でも、とても身近な道具と材料でできる糸の雰囲気が好きで、今後もこのオリジナル方法を追求しようと思っています。

次の作業は、この糸を桜で染める作業です。楽しみしていてください。

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