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思い出の“照明”を作る (Ⅰ)

以前やっていた店のことが今も忘れられません――。現在、作っている店と同様に、ボロボロだった民家をコツコツと改装したもので、天上の高い店内には巨大な彫刻があったり、池がありと、僕のやりたいことを詰め込んだ店で、愛着もひとしおでした。ところが、諸事情いろいろあり、借店舗だったこともあって、最終的には退去しなければならないことになり、今では一枚の写真すら残っていません。

当時を知っている人のなかに“トイレの照明”を覚えていらっしゃる方いませんか!?

壁の内部に蛍光灯を埋め込んで、それをガラスで覆った照明器具だったんですが、もう覚えている方も少ないでしょうね。もう随分と前のことになりつつありますから――。あれも僕が作ったもので、結構と時間も手間もかかったものだったんですよ。でも、当時すごく評判の良かった照明だったんです。

そ・こ・で、その照明を今回の店で復活させることにます!!

では、早速!! 作業に取り掛かるとします。まずは、何もなかったトイレの壁に思い切って穴を開けて、内側のなかの構造を調べます。いや~、ドキドキの作業です。というのも、“穴は開けたものの柱や配管があって無理”ってことも、しばしばです。

最初の穴をたよりに、壁を剥がします。

う~ん、ビミョ~。ご覧のとおり、真ん中に柱があります。でも、まぁ~、これは力のかかっていない柱なので、切っても大丈夫そうです。というわけで、作業は続行。まずは、ひと安心です。

柱や桟木も切って、トイレの外側からも同様に開口部を作ります。壁の厚みを利用して照明器具を仕込むのですが、電球の入れ替えは外の開口部からします。といっても、LED電球を使用するので開けるのは数年に一度。しかもネジを使って嵌め殺しにするので、開かれることもありません。ご安心ください!!

両面から開けた開口部の内側の板を張って白く塗っておきます。これは、内側が白いと光の周りが均一に美しく灯ります。このペンキが乾くまでは、しばし休憩。その後は、スイッチと連動した配線と照明器具を仕込み、表の意匠を終えれば完成なんですが、そう簡単にはいきません。完成まで、今しばらく時間がかかりますが、楽しみにしていてください!!

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