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柿渋の型染め

さまざまな染色技法のなかでも、僕は「型染め」が大好きです。二次元で表現する図柄はシャープながらも素朴な雰囲気があります。特に、天然染料を使うと色にも奥深さが加わり、その魅力を倍増させてくれます。

先日も、柿渋を染料として吉祥紋の「橘」を染めました。

柿渋の型染め

洗練された伝統的な柄と、落ち着いた柿渋の色が醸し出す雰囲気は、何とも表現しがたいもので、僕が目指す染色作品そのものです。これに気をよくして、今回も柿渋を使った型染めで、前回と同じ吉祥紋の「橘」「雲龍図」を染めてみようと思っています。上の写真は、テーブルランナーでしたが、今回はトートバッグに仕立てる予定です。

柿渋の型染め

最近、ときどき思うことがあります。それは 「そこそこ、いいものが作りたい」 ということ。“そこそこ”は、“ある程度”という意味ではなく、“より完成度の高い”という意味です。こう思うようになったのは、長らくデザインを仕事にしてきましたが、最近いよいよ若い人に対して“負け”を感じるようになったからです。それは“ダメ”なことなのか、それとも“(若い人が育ってくれたという意味では)よい”ことなのかは分かりませんが、そう感じるのは事実です。

そこそこ、いいものが作りたい! これをいいい換えれば「依頼されたものではなく、そろそろ自分らしいものが作りたい」という深層心理なのかもしれません。とにかく、頑張ります!

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