夏の太陽を浴びて、ぐんぐん生長する藍。いよいよ収穫のころがやってきたので、ここらで刈りとって「沈殿法」という技法で藍の成分を染料(沈殿藍)にしようと思います。
ちなみに、藍は生葉の状態では染まりますが、これを乾燥したり、冷凍したりすると染まらなくなります。そこで人は古くから、季節に関係なく藍で染められるよう、さまざまな方法を考えてきました。その代表的な方法に「すくも藍」と「沈殿藍」があります。
日本で有名な徳島の阿波藍(あわあい)は「すくも藍」の技法で、藍の葉を発酵させて「すくも」を作り、さらにこれを微生物を使って発酵させ、染料を作る方法で、大変な技術と時間を必要とします。 一方、熱帯や亜熱帯の地域では「沈殿藍」や「泥藍(どろあい)」と呼ばれる藍成分を濃縮する方法が伝統的に用いられてきました。
この方法では、藍(主に、インド藍や琉球藍)の茎葉を水に浸して発酵させた後、その液に石灰を入れて藍の成分と水を分離させ、底に沈んだものを染料として用いる方法で、これなら僕にもできそうなので、チャレンジしてみます!
【沈殿藍(泥藍)の作り方】
① 収穫した藍の葉を樽に入れ、水を張って発酵させます。
② 三日もすると、こんな状態になり、腐敗臭がします。
③ もう少し発酵させた後、葉を取り出します。
④ 発酵液に石灰を加えて撹拌します。
⑤ すると腐敗臭は消え、液も濃紺に変化します。
これを2日ほど静置し、藍の成分を沈殿さたのが沈殿藍(泥藍)です。が、今日はここまでです。“自家製の藍”ができるか!? 楽しみにしていてください。
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