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【染め方】アメリカセンダングサ

その名のとおり、北アメリカを原産とする帰化植物(外来植物)で、今では日本各地で見ることができるキク科センダングサ属の1年草の雑草です。子供ころ、空地などで遊んでいると衣服に細長い植物の種がつきましたよね。そう! あの「ひっつき虫」のことです。しかし、空き地がなくなった都会では、その姿を見ることもなくなりました。そこで、ひとつ屋では、わざわざ栽培しています(以前のブログ『貴重な雑草!―― アメリカセンダングサ』をご覧ください)。

“雑草”や“帰化植物”などというレッテルを貼られたアメリカセンダングサですが、実はとても美しい色を染めることができます。色見本をご参照のうえ、雑草らしい力強い色を楽しんでください!

▼アメリカセンダングサ


【 センダングサで染める方法 】


① 採取したアメリカセンダングサ。※以下、「アメリカセンダングサ」を「センダングサ」と省略します。

② これをよく水洗いし、ゴミや枯れた葉を取り除きます。

③ 水洗いしたセンダングサを長さ1cmほどに刻みます。
※ これを乾燥葉に置き換えても、これより先は“乾燥葉”でも同じ工程です。

④ これを40分ほど煮出してから濾します。

⑤ この液で布や糸を浸し、弱火で40分ほど煮ながら染めます。

⑥ 40分後、液から布(糸)を出し、軽く水洗いしてミョウバンを溶いた媒染液(1リットルに10グラムほどのミョウバン)に40分ほど浸します。

⑦  その後、媒染液(ミョウバン液)から布(糸)を出し、ぬるま湯でよくすすぎ、陰干しして完成です!

絹の光沢によく合う色合いです。

当たり前のことなのかもしれませんが、植物染料で染めると、その植物がもっている色に染まります。今回も、最も上の写真のアメリカセンダングサの花(つぼみ)と似た色に染まりました。不思議なのが、花のない時季に採取したものでも花の色になります。また、媒染液を変えると茎の色になったりもします。本当に不思議です。

身近にある植物です。ぜひ!! チャレンジしてみてください!

1件のコメント

  1. ピンバック:貴重な雑草! – ひとつ屋

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