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焼杉「浮造り(うづくり)」の作り方

学生のころ、家具のデザインや制作、インテリアを専門教科として勉強しました。そころから、なぜか『焼杉の浮造り(うづくり)』が好きで、何度も自分に作品に使ってきました。

これが『焼杉の浮造り』なんですが、こういうように加工された木を見たことありませんか?実は、これ、杉の表面を焼いてからブラッシングしたものです。そもそも焼杉は、杉材の防腐や防虫効果を高めるために表面を焼いて炭化させたもので、日本では古くから建物の外壁や塀に使われてきました。さらに、炭化させた杉材の表面をブラッシングして「春目(はるめ)」と呼ばれる柔らかな部分を削り落とし、木目を浮き出させた仕上げ方法を「浮造り」といいます。今日は、その作り方を紹介します。


焼杉「浮造り(うづくり)」の作り方


① 作り方は至って簡単です。まずは、こんなガスバーナーを使って、杉の表面だけを真っ黒になるまで焼きます(ヤケドやや火事には充分に注意してください)。また、火種が残ることにも充分に注意してください。
※ カスバナーはカセットコンロのボンベが装着させることができるものが便利で、ホームセンターでも安く販売されています。

② 真っ黒になった表面の炭だけをブラシを使って洗います。このとき、鉄やステンレスの硬いブラシではなく、真鍮などの柔らいブラシが最適です。

③ 表面の炭をブラシを使って落とすとき、水をかけながら洗い流すようにすると、はげ落ちた炭が飛散しないので作業がしやすいです。ただし、これが正解な方法なのかは不明です。ただ水で洗い流ししないと、浮造りの仕上がりが黒っぽくなったりします。逆に水洗いすると、乾燥と水分のせいで微妙に板が反ったり、ヒビが入ったりするので、精度の高いものに使用する場合は、水洗いを避けたほうが無難なのかもしれません。

④ 表面の炭をブラシで洗っあとは、杉板を乾燥させてください。これで完成です。ただし、数日かけて充分に乾燥させないと、カビが発生することがあるので注意してください。

ペンキでの塗装やオイルステインとは、また違った雰囲気をかもし出す「焼杉の浮造り」。最終的に、どうしても触れてしまう場所に使用する場合は、ツヤ消しのラッカーなどでコーティングしておくとよいでしょう。安価な杉材を効果的に変化させることのできる加工方法です。

ぜひ!! 利用してみてください。


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