キッチンでも染めることができる代表的な染材といえば、なんといっても“タマネギの皮”です。少しネットで調べても、たんさんのページがピックアップされますが、その多くがミョウバンを使った媒染で、鮮やかな黄色に発色させる方法が紹介されています。以前、このブログでも 『タマネギの皮での染め方』 と題して、その染め方を詳しく紹介しましたが、そこでもミョウバンで媒染し、黄色く発色させる基本的な方法でした。
↓タマネギの皮を煮出した染料で布を染めても
↓ミョウバンで媒染すると、黄色に発色します。
不思議です。でも、色の変化こそが草木染の醍醐味のひとつなのですが、ときに媒染する前の色がとてもいい色で、このままの色に仕上げたいな と思うことがあります。
↓今回も、タマネギの染料で染めてみると、いい色になるんです。
このままに色がいいな と思うほどです。
↓そこで、今回はミョウバンではなく「チタン」で媒染してみます。
すると、染料のなかにあったとおりの色を留めることができました。当たり前といえば、当たり前のことなんですが“黄みがかったレンガ色”、つまりは“タマネギの皮の色”がそのまま残ったのは、僕のなかでは画期的で、うれしい発見でした。
↓ソーピング後、乾燥させたものです。
深みがあって、とても美しい色に仕上がりました。われながらの“自信作”です。お店がオープンしたら、ぜひ!! 見に来てください!
[ workshop ひとつ屋 + Cafe ] では『草木染め1日体験教室(1回/2~3時間)』のワークショップを開催しています。このページで紹介した方法のほかに、下の写真のようにオリーブ色やオレンジ色、カーキ色に染める技法を紹介しています。詳しくは 『草木染(染色)講座』 のページをご覧ください。