前回のブログ『藍の生葉染め』で書いたとおり、藍染めは植物に含まれるインジゴという色素(成分)が繊維と結びつくことによって表現されてます。このインジゴを含む植物は数種類あって、どの植物から得るかによって、その色に微妙な違いが生まれるようです。例えば、日本(本土)では「タデアイ(蓼藍)」という植物を用いますが、沖縄では「琉球藍(リュウキュウアイ)」、さらに南方では「インド藍」、逆に日本より北の地域では「タイセイ(大青)」という植物からインジゴを得てきました。ちなみに、現在は化学的にインジゴを作ることも可能です。
▼ タデ科の蓼藍(タデアイ) Persicaria tinctoria (Japanese indigo )
▼ キツネノマゴ科の琉球藍(リュウキュウアイ)Strobilanthes cusia
▼ マメ科のインド藍 Indigofera suffruticosa (Indian indigo )
▼ アブラナ科の大青(タイセイ) Isatis tinctoria (Woad / Europe)
いつの日か、これらの藍でも染めてみたいと思っているのですが、小さな小さな小さな染料農園(家庭菜園の一角)のこと。ここで栽培している量では、ストール一枚を染めるくらいです――。