先日、大阪市の東南部に隣接する八尾市にある 『 八尾市立歴史民俗資料館 』 へ行ってきました。というのも、この地に伝わる〝河内木綿(かわちもめん)〟に興味があり、ひとつ屋のプチ農園でも、ぜひ!! 栽培し、織って染めてみたい!! と思っていました。で、その種を無料でいただけると聞き、訪ねた次第です。
↓河内木綿の種です。
河内(大阪府東部)は真岡(栃木県真岡市)や三河(愛知県東部)とならぶ和綿の産地だったそうです。以前から綿を栽培してみたいと思っており、せっかくなら自分の暮す地域にいわれのある河内木綿にしよう!! と、その種をいただきにいきました。
↓河内木綿のコットンボールです。
繊維が細い真岡木綿や三河木綿に比べ、繊維が太い河内木綿は、着物(衣服)にするのは不向きだったようですが、逆にとても丈夫で耐久性に優れていたので暖簾や風呂敷、油単(ゆたん)、幟などに用いられたそうです。しかし、河内木綿は繊維が短いので機械紡績ができず、大量生産・大量消費の時代のなかで次第に姿を消していったそうです。
↓今も、糸車で手紡ぎします。
訪れた八尾市立歴史民俗資料館では、そんな河内木綿の保存活動が行われており、その歴史はもちろんのこと、綿の栽培方法から収穫して糸にするまでのことをとても丁寧に教えていただきました。
↓手紡ぎした河内木綿の糸
ちなみに、綿花はとても交雑しやすく、河内木綿も他の種類と交ざってしまったものが多いそうです。八尾市立歴史民俗資料館では、その交雑に注意しながら栽培しているやしく、ラッキーにも僕も純粋!! 純系!! まじりっけなしの河内木綿の種をいただくことができました。種まきをするのは八十八夜のころ。今から栽培するのが楽しみです!!
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