前回の『DIY リノベーション「和室②」土壁の補修』まででは、2階和室の柱や天井の木部にオイルステインを塗り、欠落した土壁(「聚楽壁(じゅらくかべ)」または「京壁(きょうかべ)」と呼ばれる土壁)の補修をしました。
▼ 聚楽壁の欠落部(キズ)
▼ こんなふうに修復しました。
ところが、ご覧のとおり、色が合っていません。なので、DIYリノベーションならではの秘策をこうじることにします!
その “秘策” とは、この上から “ペンキ” を塗ること!! といっても、最近は、色や機能性が優れた “和室(壁)用のペンキ” が、いろいろと発売されており、わざわざ調色する必要もありません。が、ひとつ屋ではオリジナルを求めて落ち着いた色に調色しました。
土壁へのペンキの塗り方
①まずは、前々回の『DIY リノベーション「和室①」オイルステイン』でオイルステインを塗った柱や敷居、鴨居などの木部をマスキングします。基本的には、今回の作業で誤ってペンキがつくのを防ぐためにマスキングテープを貼るのですが、思いがけないところにもペンキが飛ぶので、それを予測してマスキングしておくのがポイントです。
▼ 柱だけでなく、窓もマスキングしています。
②マスキングが終われば、いよいよペンキを塗っていきます!! といいたいところですが、その前に「シーラー」と呼ばれる下地剤を塗っておかなければなりません。
▼ 「下塗りシーラー」です。
これは、古くなった土壁の表面を補強し(ポロポロと土が落ちるのを防いでくれます)、さらにはペンキののりをよくもしてくれます。さまざまな種類がホームセンターでも売られていますが、安価なんもので充分なので、この下処理をやっておくと壁が強くなります。
③いよいよペンキを塗っていきます。今回は、和室らしい色にするために二色のペンキを使いました(※このように二色以上のペンキを混ぜて色をつくる場合は、最終的に必要な量を一度につくっておいてください。たらなくなって、後で同じ色をつくるのは非常に難しいです)。
▼ 二色のペンキを均一に混ぜています。
④均一になるまで充分に混ぜたペンキをローラー刷毛(ハケ)にとって壁に塗っていきます。柱との境や塗りにくい箇所は、ふつうの刷毛を使って塗っていきます。
▼ ローラー刷毛は非常に便利です。
▼ おおよそ、部屋の半分が塗れました。
⑤ペンキを一度塗っただけではムラがあります。ムラがなくなるまで二度、三度と塗り重ねていきます。塗り終えたら、マスキングテープを剥がしてペンキ塗りの作業は終了です。完成した和室は、この建物のリノベーションが終わってから、ほかの部屋と同時に一挙公開します。
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