1960年代の終わりごろの日本は「いざなぎ景気」にわき、カラーテレビとクーラーと自動車 が『3Cの神器』として人々にもてはやされました。そんな時代のクーラー(エアコン)は、家の壁を貫く大きな四角い穴を開けて設置していました。
▼ こんな穴にクーラーが設置されていました。
前面(室内側)には冷気の吹き出し口、そして背面(屋外側)が室外機になっている一体型の。エアコでンはなく、クーラーです。考えてみれば、昔はクーラーを取り付けるにも、大掛かりな工事をしたんですねぇ。
ちなみに、そんな時代のことを知るよしもない息子は、この穴を見るなり「えッ!! ここって神棚ちゃうん!? 」と、ちょっと不気味そうに言ったほどです。
そういえば、神棚に見えなくもない—😱
でも、僕には古いクーラーも神棚も必要ではありません。それに、この壁は南側で一日中さんさんと陽の光が注ぐので、この穴を出窓風にリノベーション(リフォーム)することにしました。
早速!! サイズを測って両開きの窓にしようと思ったのですが、よくよく考えてみれば、すぐ隣に窓があるので開閉できなくてもOKなんです。それよりも、上の写真に写っているように・・・、エアコンの配管を通せるよう、丸い穴を開けられるようにしておかなければなりません。なので、穴を開けられるように、両脇が幅の広い木の枠のある窓にすることにしました。
▼ まずは、これまでのリノベーションであまった木材を利用して窓枠づくり。
窓枠に入るようにガラスを切ります。このガラスも廃物利用です! 以前に不要になって取り外し、捨てずにおいておいたものを再利用します。が、まずはスリガラスに見せるために張ってあるシートを剥がさなければならないんですが、これがとても大変でした。
シートを剥がし終えると、いよいよガラスの切断です。ガラスを切るのは、意外に簡単なんです。必要なのは、躊躇しない“思い切りのよさ”だけ。ガラス切りで一気に折り切ってしまいます。
▼ これがガラス切り。オイルタイプです。
ガラス切りで寸法線の上を切ります。重ね切りができないので一気に切ってしまいます。
この線の下に木を敷いて、これまた一気に折り切ってしまいます。
とはいえ、実はドキドキなんです。何度やっても、ガラスを切るのは緊張します。思ったところで切れなかったり、思いがけないところで割れてケガをしてしまったりすることもあるので、やはり緊張します。
今回はうまくいきました! 縦横を切りそろえ、窓枠へ—。
お~ッ!! ピッタリです!
これに塗装して、あのクーラーの枠に取り付けです。
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