前々回のブログ『骨折り損』に「“玉石の洗い出し”という技法で床全体を装飾しようとしたのですが、これが大失敗 !」というようなことを書きました。さぁ、やり直し!! といいたいところですが、もうテンションが⇓⇓⇓で、その気力はありません。
▼おまけに、失敗作もこの状態――。
しかも、モルタル(セメント)が完全に乾いてしまったので、もうどうしようもありません。でも、このままにしておくわけにはいかないので、考えた末に、とりあえず、今ある材料を減らすことと、ここの見た目をよくするために、洗い出しのやり方を変えて再びチャレンジすることにしました。
玉石の洗い出し(乾式)の方法
失敗した方法は、モルタルのなかに玉石を練りこんで、半乾きの状態のときにブラシやスポンジで水洗いして玉石を表面に露出させる方法する「洗い出し」というやり方でした。水洗いするので、これを仮に“湿式”とするならば、今回は玉石をモルタルに練らず、一つ一つ埋め込んでいく “乾式”の方法を採用しました。では、その乾式による玉石の洗い出し仕上げの方法です。
▼まず設置したい場所にモルタルを塗ります。約1cmの厚さです。必要な場合は型枠を設置してください。
②均一にモルタルがぬれたら、その上から色粉を混ぜたカラーモルタルを塗ります(※ 使用する玉石によって、カラーモルタルの色を使い分けると、より美しく楽しい仕上がりになります。今回は、白い玉石を多用するので、黒の色粉を使用しました。ふつうの(グレーの)モルタルに白い玉石を使うと、輪郭がはっきりせず、美しくありません)。※ 色粉(カラーモルタル)は下記を参照ください。
③カラーモルタルが塗れたら、その中に玉石を一つ一つ埋め込んでいきます。 その際、石の平らな面を上にして、施工面の全体が平滑になるように心がけ、作業はモルタルの軟らかいうちに手早く行ってください。さらに、玉石の表面(露出部分)にカラーモルタルなどの汚れがつかないようにも注意してください。
▼とにかく頑張って、一つ一つ埋め込んでください。
④全体にムラなく、均一に見えるように玉石を埋め込み、モルタルが乾けば完成です!
※乾燥後に玉石の表面についたモルタルや汚れをブラシでとり、石材用のワックスを塗布すると、さらに美しくなります!
カラーモルタル(色粉)の方法
「カラーモルタル」と呼ばれる、そのものはありません。ふつうのモルタルに色粉(着色顔料)を混ぜて作ります。着色顔料は、大きなホームセンターやインターネットでも購入することができます。今回は黒を使いましたが、ほかにも茶色や黄色など、何色かがあるようです。また、黒や濃いグレーに染める場合は、ふつうのモルタルに混ぜてもOKですが、ほかの色の場合はホワイトモルタルを使用することをオススメします。
▼セメント石灰着色剤。
▼色粉(着色顔料)をモルタルに空練り(水の入っていない状態で充分に混ぜる)します。大きな面を塗る場合、何度もカラーモルタルを作る必要があるので、色粉とモルタルの割合を設定しておくことが重要です。割合が変わると色ムラの原因になります。
▼カラーモルタルを使った場合。
▼ふつうモルタルを使った場合。
カラーモルタルを使った“玉石の洗い出し”は、ものすごい手間がかかりますが、このくらいの面積(一坪ほど)でも2,000円ほどでできます。しかも、いい感じの仕上がりです。ぜひ!! チャレンジしてみてください!!