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ゆらめく炎を眺めながら—。

長い夏が終わり、猛暑で手付かずになっていた庭を、ようやく片づけることができました。
庭で枯れた枝や草を拾い、裏山で朽ちた竹を集めては火を起こします。

ぱちぱちと音を立てながら燃える枝を見ていると、夏の名残を手放しているような気がします。

煙が静かに立ちのぼり、夕暮れの空に溶けていきました。「秋の日は釣瓶落とし」という諺を実感します。
暗くなってから火のそばに腰を下ろし、ゆらめく炎をただぼんやりと眺めていると、忙しい毎日をほんのひととき忘れさせてくれます。

火は、人の手で扱う最も古い自然の力です。
燃えゆくものは土へ還り、やがて新しい命の糧になる――。
そう思うと、片づけの時間もどこか穏やかなものに感じられます。

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