先日、『沈殿藍(泥藍)の作り方』 と題して、自分で育てた藍で染料を作ってみたことを書きました。今日は、この藍を使って初めて実際に染めてみます。
泥藍(沈殿藍/藍錠)の作り方
▼ ひとつ屋の染料農園で育てた蓼藍(タデアイ)です。
▼ 収獲した藍を発酵させて泥藍(沈殿藍/藍錠)を作りました。
※ 『沈殿藍(泥藍/藍錠)の作り方』に詳しい作り方を紹介しています。
また、YouTube には動画で掲載しています。
泥藍(沈殿藍/藍錠)の染め方
▼できた「沈殿藍(泥藍)」を完全に乾かして「藍錠」とします。乾かしたほうが正確に重さがはれます。
▼この「藍錠」10gに100㏄ほどの水を加えてよく溶きます。そこへ、苛性ソーダ7gとハイドロ10gを投入し、1000㏄ほどの水を加えて、苛性ソーダとハイドロをよく溶かします。溶けにくい場合は、温めてください。できた染料を5000~6000㏄のぬるま湯に入れ、濡らして軽く絞った被染物を入れて5~6分染めます。
※ 苛性ソーダの取り扱いには注意してください。
▼ その後、被染物を空気(酸素)に晒して青く発色させ、よく水洗いして乾燥させれば完成です。
この染め方は「ハイドロ建て」や「化学建て」と呼ばれる方法で、ハイドロや苛性ソーダなどの助剤を必要とする方法です。掲載した写真以上に青く(紺色)に染めたい場合は、泥藍(沈殿藍/藍錠)の作り方(濃度を上げる)を工夫する必要があります。
ひとつ屋では、できるだけ助剤を使わない方法を研究中です。その報告を楽しみにしていてください!