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泥藍の染め方|藍錠をハイドロ建てで染める方法

先日、自分で育てた藍を使って、沈殿藍を作りました。

詳しい工程は、関連記事「沈殿藍(泥藍/藍錠)の作り方」で紹介しています。

今回は、その沈殿藍を完全に乾燥させた藍錠を使い、苛性ソーダとハイドロによるハイドロ建てで、実際に布を染めてみます。


自分で育てた蓼藍から沈殿藍を作る

染料のもとになるのは、ひとつ屋の染料農園で育てた蓼藍(タデアイ)です。

種まきから育苗、定植、収穫までの流れは、関連記事「藍(タデアイ)の育て方|種まき・育苗・定植・収穫まで」で紹介しています。

▼ ひとつ屋の染料農園で育てた蓼藍(タデアイ)

ひとつ屋の染料農園で育てた蓼藍

収穫した蓼藍の葉を水に浸し、色素のもとになる成分を取り出します。

そこへ石灰を加えて充分に攪拌し、藍色成分を沈殿させました。

水分を多く含んだ状態が沈殿藍、水分を減らして泥状またはペースト状にしたものが泥藍、さらに乾燥させて固形にしたものが藍錠です。

▼ 収穫した蓼藍から沈殿藍を作る工程

収穫した蓼藍から沈殿藍を作る工程

▼ 蓼藍から沈殿藍を作る工程の続き

蓼藍から沈殿藍を作る工程の続き

沈殿藍、泥藍、藍錠の詳しい作り方は、「沈殿藍(泥藍/藍錠)の作り方」をご覧ください。

実際の作業の様子は、YouTubeの動画でも紹介しています。


沈殿藍を乾燥させて藍錠にする

できあがった沈殿藍の水分を抜き、完全に乾燥させて藍錠にします。

乾燥させて固形にすることで、水分量に左右されにくくなり、使用する藍の重さを量りやすくなります。

▼ 沈殿藍を完全に乾燥させた藍錠

沈殿藍を完全に乾燥させた藍錠


藍錠を使ってハイドロ建ての染液を作る

今回は、藍錠10gを使って染液を作ります。

藍錠10gに約100mLの水を加え、粒が残らないようによく溶きます。

そこへ苛性ソーダ7gとハイドロ10gを加え、さらに約1,000mLの水を加えて、よく溶かします。溶けにくい場合は、少し温めてください。

できあがった染料液を、約5,000~6,000mLのぬるま湯へ加えます。

あらかじめ水で濡らして軽く絞った布を染液へ入れ、5~6分ほど浸します。

※ 苛性ソーダとハイドロの取り扱いについて

製品の注意表示やSDSを確認し、保護手袋と保護眼鏡を着用して、充分に換気できる場所で作業してください。

今回の配合は、この記事を作成した当時に使用した藍錠と染色条件による一例です。藍錠の濃度や染める素材、浴量などによって、染まり方は変わります。

▼ 藍錠を苛性ソーダとハイドロで建てて布を染める

藍錠を苛性ソーダとハイドロで建てて布を染める工程


空気に晒して藍色を発色させる

染液から布を取り出し、空気中の酸素へ充分に触れさせます。

染液の中では青く見えなかった布も、空気に晒すことで次第に藍色へ発色していきます。

発色後は、よく水洗いします。水がほぼ澄むまで洗い、形を整えて乾燥させれば完成です。

▼ 空気に晒して青く発色させ、水洗いした染め上がり

空気に晒して青く発色させ水洗いした染め上がり


より濃い藍色に染めるには

今回の染め方は、ハイドロや苛性ソーダなどの助剤を使って藍色成分を還元する方法で、一般にハイドロ建てまたは化学建てと呼ばれます。

掲載した写真よりも濃い青色や紺色に染めたい場合は、沈殿藍を作る段階で色素の濃度を高めるほか、藍錠の使用量や染液の濃度、染色と酸化の回数などを調整します。

一度で濃く染めようとせず、染液へ浸す作業と空気に晒す作業を繰り返すことで、少しずつ色を重ねていくこともできます。

ひとつ屋では、化学的な還元薬品を使わず、本格的な灰汁発酵建てほど難しくない藍染めの方法についても、引き続き研究しています。

植物を育てるところから始まり、染料を作り、実際に染めるところまで。その過程を一つずつ記録しながら、より扱いやすい藍染めの方法を探っていきます。

2件のコメント

  1. 伊藤琴子

    草木染めに関心があります
    自分で藍を少し育ててみたのですが、うまく染まったり、そまらなかったり・・・
    いろいろと参考にさせて下さい

    • hitotsuya

      伊藤琴子さま

      ありがとうございます!
      ブログ更新の励みになります。
      今後ともよろしくお願い申し上げます。

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