ビワ(枇杷)の原産は、中国南西部で日本には古代に移入されたと考えられています。現在では九州から四国に自生し、温暖な地域では果樹として栽培されています。昔から実を果物として食すばかりでなく、葉は枇杷葉(びわよう)、種子は枇杷核(びわかく)と呼ばれ、生薬(漢方薬)としても利用されてきました。さまざまな効能が、江戸時代には民間療薬として親しまれ、庭木としても植えられるようになりました。ビワの葉を煮出した染料で染めると、あの実を想像させてくれる優しい色に染まります。
▼ 枇杷葉で染めたストール。
枇杷葉での染め方
◆ ひとつ屋の植物染料について
ひとつ屋で取り扱う植物染料は、もともと生薬として販売されているものをはじめ、私たちが染め物や織り物に用いられる植物ばかりを育てている“ひとつ屋染料農園”で自家栽培したものです。
それらは可能な限り農薬や化学肥料を使っておりません。そのため、充分に注意はしておりますが、まれに虫などが混入している場合がございます。染料としての品質に問題はございませんので、あらかじめご了承ください。
安全でナチュラルな作品づくりに、ぜひ!お役立てください。