茶木(チャノキ)は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹で、その葉は緑茶や紅茶として古くから親しまれています。ひとつ屋の古民家工房(三重県伊賀市)のすぐ裏山には、自生する山茶を整備した「ひとつ屋 山茶園」があります。毎年、初夏になると香り豊かな新茶を届けてくれる、そんな茶木ですが、葉ばかりではなく、秋に収獲できる “お茶の実” からは、ティーオイルや染料を得ることもできます。
草木染の染料として用いるのは種子を覆う皮(実殻)で、これを煮出して得られる色には、とても優しい雰囲気が漂います。ぜひ! ひとつ屋の山茶園にて無農薬・有機肥料で栽培した茶の実殻の素朴な色合いをお楽しみください。
※100グラムでTシャツ1枚、または大き目のストール1本を染めることができます(素材や染め方よって濃度や色味が異なります)。
※ 草木染用植物染料は、ひとつ屋の実店舗のほか、Amazon、楽天、Yahoo!、creema などでも販売しています(← クリックすれば、販売サイトをご覧いただけます)。
▼ 茶実(実殻)
▼ ツバキの仲間だということがよくわかる茶の花
▼ 茶の実。ティーオイルが搾油できる
茶実(実殻 )での染め方
(1)茶実(実殻 ) をステンレスかホーローの鍋に入れ、水を加えて中火で約40分ほど焚いて染料を作ります。
(2)布やザルで茶実(実殻 )を濾し取った染料に布や糸を浸して弱火で40分ほど焚いて染めます。色むらにならないよう、時より攪拌してください。染色後、染料を捨てないください。
(3)染め上がった布や糸は、ぬるま湯で軽くすすいでから好みの媒染剤に40分ほど浸して発色・色止めをします。
(4)布や糸をぬるま湯ですすいで、②で取りおいてきた染料に戻します。
(5) 好みの色(濃度)になれば、染料から引き上げ、ぬるま湯でよくすすぎ、風通しのよい日かげで乾燥すれば完成です。色見本は下記をご覧ください。
▼ 各媒染(アルミ、鉄、銅、チタン)による各繊維(コットン、シルク、ウール)の色見本。
草木染染料販売
◆ ひとつ屋の植物染料について
この「茶実(実殻 )」は、ひとつ屋染織農園(山茶園)にて無農薬・有機肥料で栽培したものではありますが、あくまで染料でございます。染料以外での使用の場合は自己責任でお願い申し上げます。