綿(ワタ)は、アオイ科ワタ属の多年草(日本では冬を越せないので一年草として扱う)で、その種子の周囲からとれる繊維は保温性と吸水性に優れ、木綿(コットン)として広く衣料品に用いられています。このように繊維ばかりが注目される綿ですが、種からは綿実油がとれ、繊維を覆っていた殻(から)は、とても優しい色を染める染料になります。
ぜひ! 【ひとつ屋染織農園】で栽培した綿で素朴な色合いをお楽しみください。
※100グラムでTシャツ1枚、または大き目のストール1本を染めることができます(素材や染め方よって濃度や色味が異なります)。
※ 草木染用植物染料は、ひとつ屋の実店舗のほか、Amazon、楽天、Yahoo!、creema などでも販売しています(← クリックすれば、販売サイトをご覧いただけます)。
▼ 綿実(綿殻 )
▼ ふいた(はぜた)綿の実。外側の殻を染料にする
▼ ひとつ屋染織農園の和綿(三河木綿)畑
綿実(綿殻 ) での染め方
(1)綿実(綿殻 ) をステンレスかホーローの鍋に入れ、水を加えて中火で約40分ほど焚いて染料を作ります。
(2)布やザルで綿実(綿殻 )を濾し取った染料に布や糸を浸して弱火で40分ほど焚いて染めます。色むらにならないよう、時より攪拌してください。染色後、染料を捨てないください。
(3)染め上がった布や糸は、ぬるま湯で軽くすすいでから好みの媒染剤に40分ほど浸して発色・色止めをします。
(4)布や糸をぬるま湯ですすいで、②で取りおいてきた染料に戻します。
(5) 好みの色(濃度)になれば、染料から引き上げ、ぬるま湯でよくすすぎ、風通しのよい日かげで乾燥すれば完成です。色見本は下記をご覧ください。
▼ 各媒染(アルミ、鉄、銅、チタン)による各繊維(コットン、シルク、ウール)の色見本。
草木染染料販売
◆ ひとつ屋の植物染料について
この「綿実(綿殻 ) 」は、ひとつ屋染織農園にて栽培したものではあります。あくまで染料でございます。染料以外での使用の場合は自己責任でお願い申し上げます。