藍の葉に含まれるインジゴ(インジカン)という色素(成分)を布に染めつけることによって表現される藍染め――。ところが、藍の葉を採取して乾燥させたり、冷凍したりすると、この成分が水に溶けなくなり、特殊な方法を用いなければ布に染めつけることができなくなります。
▼ 藍の葉(タデアイ)
逆にいえば、生葉のうちはインジゴが水に溶けるので、特殊な方法を用いなくても藍染めができるというわけです。きっと、これは草木染の中でも最も原始的な方法の一つで、以前から一度はやってみたいと思っていました。そして、一番藍を収穫した先日、ようやくチャレンジすることができました。
藍の生葉染め
① 収穫した藍を軽く水洗いし、茎から葉を外してミキサーで粉砕します。
② 粉砕した葉を濾して染料にします。濾しとった葉をネットに入れ、さらに染料で揉み出します。
③ この染料のなかに布を浸して染めてから空気にさらして発色させます。これを繰り返し水で充分にすすぎます。
④ これを乾燥させて完成です。
建て染めとは、ひと味違った〝素朴な青〟に染まりました。ただ、生葉染めの場合、シルクのほうが染まりやすいのですが、それと知りつつも今回は、あえてコットン(夏用のストール)を染めてみました。
もう少し藍の葉の量を多くしてもよかったかな!? と反省する点はありますが、ご覧のとおりの青を染めることができました。草木染(植物染料)の原点的な技法の体験ができた!! と満足しています。
ピンバック:藍の種類 – ひとつ屋