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越すに越されぬ――大井川葛布

先日のブログ『大井川葛布――相棒の軽トラで東へ』の続きです。今日からいよいよ、葛布の作り方を学ぶ大井川葛布のワークショップが始まります。といっても、今回は僕が受講生! まず向かったのは、あの「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」といわれた大井川です。

目の前に現れたのは、昭和3年(1928)に完成した大井川橋。青いトラスが連なる姿が、なんとも印象的でした。

▼ 「越すに越されぬ大井川」。昭和3年(1928)に完成した大井川橋が印象的でした。

昭和3年に完成した大井川橋を渡る

かつては東海道の難所として恐れられた大井川。そんな大井川も、令和の僕は相棒の軽トラで越えていきます――😁 でも、今回の目的は川を越えることではありません。その河川敷に生えているです。

▼ 大井川の河川敷。一面が葛に覆われています。

一面を葛が覆う大井川の河川敷

河川敷へ下りると、そこには見渡す限りの葛。まずは先生から葛の採取方法についてレクチャーを受けます。普段なら道端や空き地で何気なく見ている葛ですが、今日はこれが高級な布になる植物。見る目がちょっと変わります。

▼ 葛布の作り方を学ぶ第一歩。葛の採取方法を教わっています。

葛布の作り方を学びながら大井川で葛を採取する様子

▼ 採取した葛。長い蔓を束ねて持ち帰ります。こちらの葛、少し太く感じるのは僕だけでしょうか⋯。

葛布の作り方で使うため大井川で採取した葛の束
大井川で採取した太い葛の蔓

葛布の作り方――採った葛は、大鍋へ!

葛は採って終わりではありません。持ち帰った葛を大きな鍋へ入れて煮ていきます。これだけ大量の葛が鍋の中に入っている光景も、なかなかの迫力です。そして、現在ひとつ屋で製作中の100リットルの大鍋用の竈(かまど)が、早速役立ちそうです! 製作の様子は『100リットルの大鍋|染色用の竈づくり③ 大鍋を載せて確認』に記録しています。

▼ 採取した葛を、大きな鍋で煮ます。

葛布の作り方の工程で採取した葛を大鍋で煮る
葛布の作り方で大鍋に入れて煮ている葛の束

煮上がった葛は水に晒し、そのあと室(むろ)へ。ここからしばらくの間、発酵させます。この発酵も葛布の作り方の大切な工程。人が手を動かす作業はいったんここまで。あとは葛と発酵の力に仕事をしてもらいます。

▼ 葛布の作り方の大切な工程。煮上がった葛を水に晒し、室へ。

葛布の作り方で煮上がった葛を室へ入れる準備
葛布の作り方で葛を発酵させる室づくり
葛布の作り方で葛を発酵させる室

ブログにすると、ここまであっという間ですが、実際にはほぼ丸一日がかり。大井川の河川敷で葛を採るところから始まって、煮て、水に晒して、室へ入れるところまで――。葛布の作り方を実際にやってみると、一つひとつの工程にちゃんと意味があることが分かります。これでワークショップ1日目の作業は終了です。

そして、島田の夜へ――。

せっかく島田まで来たのだから、宿へ戻るだけではもったいない。ワークショップを終えたあと、「あなたのリードで島田もゆれる♬」を口ずさみながら(ここしか知らんけど⋯😅)、島田駅前をブラブラしてみました。

▼ 夕暮れの島田駅。さて、どこかいい店はないかなぁ~。

夕暮れのJR島田駅

すると、なんとも気になる居酒屋さんを発見。早速入ってみると、店の雰囲気といい、壁いっぱいに並んだ手書きのメニューといい――バッチリ! 僕好み🤩

▼ この雰囲気、このメニュー。もうワクワクが止まりません――😅

島田で立ち寄った居酒屋の手書きメニュー

そして、これがめっちゃおいしかった! ワークショップ初日の疲れも吹っ飛びます。島田にいる間に、もう一度は来よう――と、この時点ですでに決めました。

▼ これは、もう一度食べたい! 島田滞在中の再訪決定です。

島田で食べた料理

葛は室の中で発酵中。僕は島田の居酒屋で発泡中! そんな具合に、葛布ワークショップの1日目が終わりました。さて、明日はどんな発見が待っているのか。まだまだ続きます!