ひとつ屋で取り扱う植物染料は、生薬として販売されているものであったり、専用の農園【ひとつ屋染織農園】で自家栽培したものであったりと、より安心・安全にお使いいただけるよう努めております。これらの草木染植物(植物染料)は、実店舗および 各web shop でお求めください。
※ なお、あくまで “染料” であり、生薬や化粧品、食品(飲食用)として許可を得たものではありませんので、染料以外でのご利用は自己責任でお願いしております。
植物染料【タ行】
茶木(チャノキ)は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹で、その葉は緑茶や紅茶として古くから親しまれています。毎年、初夏になると香り豊かな新茶を届けてくれる、そんな茶木ですが、葉ばかりではなく、秋に収獲できる “お茶の実” からは、ティーオイルや染料を得ることもできます。草木染の染料として用いるのは種子を覆う皮(実殻)で、これを煮出して得られる色には、とても優しい雰囲気が漂います。
チョウジ(丁子)は香辛料として知られる「クローブ」のことで、フトモモ科チョウジノキの蕾(つぼみ)を乾燥させたものです。その原産地はインドネシアのモルッカ群島。今も、その周辺で栽培されています。香辛料に使われるほか、生薬(漢方薬)としても用いられ、胃を温める効果があることから食欲増進などに作用するとされてきました。古来、染色でもこれを煮出して染めることを「香染(こうぞめ)」などと呼んで香りとともに、その効能が得られるとされてきました。