このところの大阪は連日の雨模様です。わずかに晴れ間のあった昨日の夕方に ひとつ屋染料農園 にいってみたところ、桜が散り、畑一面ピンク色の、ちょっと幻想的な雰囲気を漂わせていました。


ご近所のご好意で畑の一角をお借りして、この農園を始めたのは、ちょうど一年前のこと。当初は、草木染の染料となる植物ばかりを植えようと思っていたのですが、ついつい “家計の足しになれ---” と、少しは野菜類も植えるようになっています。それでもメインは草木染めのための染料植物。昨年の秋に植えた染料植物が次々と芽を出しはグングンと生長しています。
下の左の写真は『黄金花(コガネバナ)』。その名のとおり、黄金色の染料になります。右の写真は『茜(アカネ)』。「日本茜(ニホンアカネ)」とも呼ばれ今や貴重な植物染料の一つです。


下の左の写真は『レモングラス』。煮出すときに癒されます。黄色の染料がとれます。右の写真は『西洋茜(セイヨウアカネ)』。「日本茜」や「インド茜」より黄味が強い種類です。


下の左が『マリーゴールド』です。茎や葉でも、花びらでも染めることができます。右の写真は『カラムシ』です。染料になるばかりでなく、繊維をとって織物になります。「越後上布(えちごじょうふ)」に用いられる繊維です。


下の左の写真は『大青(たいせい)』です。古くはアイヌの衣装を染めたそうです。右の写真は大青の蕾(つぼみ)です。


このほかにも、枇杷や柘榴(ざくろ)などの染料植物を栽培しています。これからも、徐々に染料植物を増やしていくつくりです。それにしても、どれも生長が楽しみ。ひとつ屋では有機栽培で植物染料の販売と、それらで染めた作品づくりを目指しています。