最近、ひとつ屋染料農園に立つことが増えています。
目の前に広がるこの土地を見ていると、正直なところ、どこから手をつけていいのか分からなくなることがあります。広さだけでなく、時間のかかり方まで含めて、簡単に扱えるものではないと感じています。
ただ、それでもここに立つたびに感じるのは、限りない “ドッキドキ & ワクワク” です。
種をまき、育み、収穫し、ようやく染料や糸の材料になる――。その過程のひとつでも飛ばしてしまえば、結果として収量は減り、品質が悪くなってしまいます。
さらに大地も同様で、丁寧に育ててやらないと、人間(ひと)の希望には添ってくれません。
だから今は、まず整えることから始めています。草を刈り、土の状態と陽当りを見て、どこに何が合うのかを探る――。この作業を積み重ねる大切さは、身に染みて分かっているはずなのに、気は焦ってばかりいます。

この広い耕作地を前にすると、いつも「昔の人はえらいなぁ~」と感じます。大地の育みを自らの感性と力で成し遂げていくのだから⋯。道具も機械も、インターネットもAIもある時代に、私は何に焦り、怯えているのだ!? と自らを鼓舞し、ここでできることの可能性を信じたいと思っています。
すぐに結果がでるわけではありませんが、この場所から、ひとつ屋らしさが少しずつ生まれていくはずです!