タグ: 里山の暮らし

  • 三日月の夕空を見上げて

    三日月の夕空を見上げて

    大阪で暮らしていたころ、空を見上げることはほとんどありませんでした。高い建物に囲まれ、日々の忙しさに追われて、気がつけば足もとばかりを見て過ごしていたように思います。

    ここ伊賀に移り住んでからは、よく空を見上げるようになりました。畑へ向かう道でも、作業を終えて家へ戻る途中でも、ふと顔を上げると、その日の空がひそやかな表情で迎えてくれます。

    三日月の夕空を見上げて

    先日も夕暮れどき、外へ出た瞬間に、美しいグラデーションのなかに細い三日月が浮かんでいました。晩秋から初冬へ向かう光は、藍から橙、そして群青へと静かに移り変わっていきます。三日月を見あげながら、そろそろ冬支度を急がないといけませんね――そんなことを思った夕空でした。

  • アケビの実と都会っ子

    アケビの実と都会っ子

    伊賀(三重県)で暮らし始めて丸7年。いまだに“里山の暮らし”には数多くの発見があります。

    アケビの実と都会っ子

    たとえば、このアケビ。高い枝の上で口を開いたその姿を見つけたとき、思わず「おぉ~ッ!」と声が出ました。都会で育った私にとってアケビは絵本の中の果実のような存在で、まさか自分の暮らすエリアで見られるとは思っていませんでした。

    アケビは秋の里山を象徴する実――。果肉はほんのりと甘く、その皮は炒め物にもできるらしく、昔の人たちの知恵を感じます。

    都会暮らしで“くだもの”といえば、スーパーの棚でカラフルに並んでいるものとしてのイメージしかありませんでした。今は空を見上げると、柿や栗、アケビなど季節の果実がたわわになっています。そんな当たり前のはずの自然の営みが、なんだかとても尊く感じられます。

    手の届かない枝で熟していたアケビだったので、食べることができなかったのですが、来年はいろんな食べ方にチャレンジしようと思います。


    アケビ


    アケビ(木通)は、つる性の落葉低木で、日本の山野に自生します。果実は秋に熟し、楕円形の紫色の皮が縦に裂けて半透明の果肉と黒い種子を現します。甘みのある果肉は、秋の味覚のひとつとして昔から親しまれています。

    Wikipedia「アケビ」:https://ja.wikipedia.org/wiki/アケビ