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  • 青海波のTシャツ

    青海波のTシャツ

    以前のブログ『ただ今「うずしおTシャツ」思案中です』で “鳴門の渦潮” をイメージしたTシャツを作ろうと、あれやこれやと思案しているのですが、なかなか納得できるものにならない! というような内容の投稿をしました。

    ▼ そのときのTシャツのデザイン案です。

    青海波のTシャツ

    それからも考えた末に、色分けしたラインを型染(捺染)で表現しようと思っているのですが、ベタっとした面を作るより、せっかくの型染なので青海波(せいがいは)の模様を加えようと考え、その型紙を彫り始めました。

    青海波のTシャツ

    まるで蛇の鱗のように、重なり合いながら続くのは「青海波」と呼ばれる伝統的な模様で、もともとは雅楽『青海波』で着用された衣装に施されたものだそうです。その名のとおり、広い海に絶えず繰り返される穏やかな波をイメージした模様は、平穏な暮らしが続くようにという願いが込められた“吉祥文様”です。

    ▼ 穏やかな波を表現した「青海波紋」
    青海波のTシャツ

    と、由緒ある模様なのですが、整然と繰り返されることに美しさのある青海波文を手作業で型紙に彫るのには、とても苦戦しています。ふ~ッ😮‍💨 先日の絞り染めと同様(『絞り染めの風呂敷』)、毎日 少しずつ作業して進めています。でき上がりを楽しみにしていてください!

  • 『 雲 』 の染め型紙

    『 雲 』 の染め型紙

    以前に書いたブログ『『雲』の染型紙を彫る』というタイトルで紹介した染色用の型紙が彫り上がりました。
    『 雲 』 の染め型紙

    『 雲 』 の染め型紙

    平安時代の絵巻物に登場しそうな雲を染色ようの型に彫りましたが、どんなものを染め縫いするのかを具体的には決めていません。抜染と捺染でTシャツを染め縫いしようと思っています。

    頑張ります!

  • ただ今「うずしおTシャツ」思案中です

    ただ今「うずしおTシャツ」思案中です

    先日、“鳴門の渦潮(うずしお)”を見てきました。

    ただ今「うずしおTシャツ」思案中です。

    自然が作り出す造形の迫力に圧倒された感動をTシャツにしよう! と思案しているのですが、いまだに納得できるものになっていません――。

    今のところ「捺染(なっせん)」という技法で、色分けたラインを型染めで表現しようと思って、下のようなラフを描いてみました。が、どこか面白みがない! というか、あか抜けていない!

    ただ今「うずしおTシャツ」思案中です。

    う~ん? もう少し考えてみます。

  • 『波に千鳥』の“波”の部分

    『波に千鳥』の“波”の部分

    今日は先日のブログ『Tシャツ「波に千鳥」』で紹介した “波” の部分についてです。

    Tシャツ「波に千鳥」
    『波に千鳥』の“波”の部分


    絞り染めの方法


    ▼ 今日、紹介するのは、この部分です。
    『波に千鳥』の“波”の部分

    このTシャツの “波” の部分は、いわゆる「絞り染め」です。ちなみに、絞り染めとは、その名のとおり「糸で布を強く絞り、染料が入らない箇所を作って模様を描く方法」なのですが、絞り方や使う道具によって、さまざまな呼び名があります。これは、最も単純な絞り方で「平縫い引締め絞り」という方法です。

    というわけで、その工程を紹介します。

    まずは、下の写真のように布に下絵を描きます。今回は、日本の伝統的な文様である「青海波(せいがいは)」をイメージしてみました。なんて書くと、すごく立派な感じがしますが、実は「どんな柄にしようかなぁ?」と考えていたときに目に飛び込んできたのがCDで、その円弧を利用して描いただけの曲線の重なりです。でも、僕の好きな雰囲気ではあります。

    『波に千鳥』の“波”の部分

    この線に沿って、ひと針ひと針—、できるだけ均一に「括り糸(絞り染め専用の糸)」で縫っていきます。後で強く引き締めるので、ふつうの縫い糸では切れてしまうので “括り糸” を使います。また、このときに引締めながら縫うと、下絵が見えなくなってしまうので、糸がもったいなくても、写真のようにラインごとに縫って、糸を余らせておきます。

    『波に千鳥』の“波”の部分

    すべてが縫い終わると、これを一本ずつ強く引き締め、下の写真のようにします。括り糸でも強く引っ張りすぎると切れてしまいます。でも弱いと、はっきりした柄になりません。微妙な引っ張り加減が必要です。

    『波に千鳥』の“波”の部分

    そして、次は絞った箇所の奥にまで染料が入るように、さらには均一になることを注意しながら浸し染めをします。染料の中で絞った所を揉んだり、開いたりしながら、染料をヒダの中まで透させるのですが、入り過ぎたり、ムラになったりしないように—と、とても気を遣う作業です。

    『波に千鳥』の“波”の部分

    そして、最後が糸を抜く作業です。ここが最もドキドキする作業です! 一本一本の糸を引っ張りながら結び目を切って解いていきます。そのとき決して布に傷をつけてはなりません。糸を引っ張りすぎると、結び目が布を抜けて大きな穴になってしまいますし、引っ張らないと、結び目が布から離れません。ほんとッ! ここが最も神経を使う作業なんです。実は、ここで布に傷をつけたしまったことが何度もあります。

    『波に千鳥』の“波”の部分

    型染めの凛(りん)とした雰囲気も好きですが、僕は絞り染めの素朴な雰囲気が大好きです。具象的な柄を表現するには向いていない技法なのかもしれませんが、この雰囲気を生かした作品も作っていきたいと思っています。

  • 100%オリジナルTシャツ

    100%オリジナルTシャツ

    また一つ、大きな壁を越えることができました。

    ついに!! 100%オリジナルTシャツが完成しました。といっても、まだまだ試作の段階で、納得できていない部分がいっぱいあります。それでも、かなりテンションが上がっています。

    100%オリジナルTシャツ

    というのも、本当の意味で “自由にTシャツのデザインができる” ようになったからです。これまでは市販のTシャツを買って染めていたのですが、それでは使えるTシャツの幅はせまく、サイズや色数は増やせたとしても、スタイル(フォルム)が限られていました。メンズ、レディースはもちろんのこと、細身のもの、ゆったりしたもの、丈の長いもの、短いもの—というような変化をつけることができませんでした。特に、上の写真のような「ラグラン袖のTシャツ」は“絶対に無理ッ!!”という状態でした。

    インターネットで「Tシャツ」と検索するば、星の数ほどの検索結果が表示されますが、草木染に使うものは “ただのTシャツではダメ” なんです。素材は、もちろん「天然素材100%」で、しかも!! 縫製の糸までが綿か絹100%でなければいけません。そうでなければ、糸だけが染め残ってしまうんです。さらに、型染をする場合には、特殊な織り方(編み方)をした生地になってきます。

    この条件をクリアする「後染め用Tシャツ」というものもあるにはあるのですが、やはりスタイルはなく、おまけに高価。染めるときに熱い染料に浸したりするので、縫製済みのTシャツでは首周りが伸びてしまうという難点もあります。いろんなメーカーの「綿(コットン)100% & 綿糸縫製Tシャツ」で染色の実験をしたり、さらには自分の思うようにリメイクしたりもしましたが、時間ばかりがかかり、納得いくものにはなりませんでした。

    そんな僕を見ていた洋裁教室の先生が「最初から自分で縫いなさい。手馴れれば、Tシャツくらい1時間で縫えます」。そして「教えてあげます!!」とおっしゃってくださり、手取り足取り――僕だけの“特別授業”が始まり、ついに!! 縫製上は “販売できるほどのTシャツ” を作れるまでにいたりました。

    染めから縫製まで「100%ひとつ屋オリジナルTシャツ」です!!

    まだまだデザインがイマイチですが、すっごく手ごたえがありました!! Tシャツは伸縮性のあるニット(メリアス)生地を使うので、ふつうの洋裁とは違った、独特の縫製技術が必要で、今回は「型紙作り」から「裁断」、さらに「縫製」と3時間もかかってしまいましたが、でも慣れれば1時間も夢ではありません。

    そして、その授業の帰り道に「ついに!! ここまできたか!!」と少し感動しました。縫製を本格的に勉強し始めて3年以上が過ぎました。最初はミシンに糸をかけることすらできなかったのに、今ではYシャツくらいなら縫えるようになりました。そして、今回のTシャツのことで夢が膨らむと同時に、表現の幅が広がったことで「さらに染色技術やデザイン性のレベルを上げなければ!!」と、今はドキドキ & ワクワクしています。