カテゴリー: ブログ

ひとつ屋の日々の仕事や判断、その背景にある考えを、いくつかのカテゴリーに分けて記録しています。畑で植物を育て、染め、織り、道具を整え、作り続ける。その過程で起きた迷いや選択を、現場の視点から綴っています。完成品だけでなく、そこに至るまでの時間や思考も含めて残す記録です。

  • お祭りに着ていけるT シャツつくろッ!! と。

    お祭りに着ていけるT シャツつくろッ!! と。

    先日、25日のこと、工房での作業を終えて帰宅の途中、どこからか聞こえる賑やかな河内音頭♪♪  そのお囃子に誘われるように辿って行くと、近所の小さな公園で盆踊りが催されていました。

    うわぁ~、盆踊りなんて何年ぶりだろうか――。

    お祭りに着ていけるT シャツつくろッ!! と。

    工房からの帰りで一人だったこともあって、さすがに踊りの輪に入る勇気はありませんでしたが、ベンチに座って河内音頭を聞きながら、しばらくの間、踊りを眺めてしました。

    ええもんですなぁ~、こういうのも。あっ!! 盆踊りっていうか、
    お祭りに着ていけるT シャツつくろッ!! と 。

  • コーヒーで染める方法

    コーヒーで染める方法

    少し前のブログ『コーヒーの出がらし』で「コーヒーを飲んだ後の“出がらし”を集めて染材にしようと思っています」というようなことを書きました。その後も、日に数杯のコーヒーを飲んだ後の出がらしを集め、先日 ついに!! スカーフを一本染めることができました。今日は、その染め方を紹介します。


    コーヒー染めの方法


    ① ① まずは、染めたいもの(※ここではコットン(綿)のスカーフです)の精練をします。精練とは、布に付着した糊や汚れ、油分を取り除くことをいいます。家庭では、沸かした湯に少量の中性洗剤と布を入れ、1時間ほど弱火で炊き、よく濯いでから脱水します。すぐに染めない場合は、汚れないように注意して乾燥させてから保管します。

    ② 次に、濃染処理をします。精練した布を30分ほど水に浸してから脱水し、呉汁(豆乳でも代用できますが、布が硬くなります)に10分ほど浸してから軽く絞ってムラなく乾燥させます。これは布にタンパク質を付着させると濃く染めることができるからです。元来タンパク質であるシルク(絹)やウール(羊毛)などは、濃染処理する必要はありません。

    ③ いよいよ染めていきます。濃く煮出したコーヒーに、一度 水に浸けて絞った布を浸して染めます。ポイントは、ムラにならないように、たっぷりの湯にコーヒーを煮出し、その中で布を泳がせるように染めていきます。染めている時間に決まりはありません。好みの濃さになるまでコーヒーの中で布を泳がせてください。下の写真では40分ほど染めました。

    コーヒーで染める方法

    ④ 染め終えた布をコーヒーから引き上げ、そのまま水の中で軽くすすいで付着した出がらしなどを落とします。その後、軽く絞って媒染液に浸けます。今回は銅媒染液です。

    コーヒーで染める方法

    媒染液に30分ほど浸してから、よく水洗いしてから脱水します。

    コーヒーで染める方法

    ⑤ これを陰干しして完成です。ご覧のとおり、コーヒーで染めたはずのスカーフが緑色になりました。難しいことは聞かないでください!! コーヒーを染めたあと銅媒染すると緑色になるのです。コーヒーのイメージとは違った色ですが、僕はこの緑が好きで、よくコーヒーの銅媒染をします。家庭(キッチン)でされるときは銅ではなく、明礬(みょうばん)で媒染するのが安全でよいと思います。恐らく、色はベージュか茶色に染まると思います。

    コーヒーで染める方法

    コーヒーは出がらしで充分ですので、ぜひ!! ご家庭でもチャレンジしてみてください。布を輪ゴムなどで縛って模様をつける“絞り染め”なんかも楽しいですし、夏休みの宿題にはピッタリですよ(火を使うので、ヤケドなどには充分に注意してください)。

  • ブロックプリント(インドの木版)

    ブロックプリント(インドの木版)

    染色に関する道具や材料を専門的に扱って店が多いのは、それを必要する人が多く暮らす所ということになるので、やはり日本では京都です。染織に関する道具も、最近ではインターネットで購入することができるようになりましたが、これまでに自分が使ったことのない物の場合は、実際に手に取ってみたいものです。なので、僕は定期的に京都へ出かけています。

    そこで“せっかく来たのだから”と、必ず京都を散策します。この町には個性的な店が多く、お店を運営するためのコンセプトからインテリアに至るまで、とても勉強になることがたくさんあります。この町で様々なお店を巡るなかで、見つけると必ず一つ二つ購入するのが「インドの木版」です。

    実は、染色が好きになった理由の一つが、このインドの木版を使って染めた布(ブロックプリント)の、何ともいえない素朴な美しさに魅了されたことがあったからです。遠い遠い昔、まだ学生のころですが--。

    そして、ただ今!! これを使って、天然染料だけで染める布を研究中です。今のところ、まだ納得の作には至っていませんが、もう少し木版をコレクションしながら、研究を続けようと思っています。納得のものができれば、もちろん!! ブログにUpします。楽しみにしていてください!!

  • 美しいものには“毒”がある!?

    美しいものには“毒”がある!?

    近ごろの気候がおかしいのか!?  それとも僕が歳をとったから、そう感じるのか—!? ともかく、今年の夏は暑いです。大阪では、もう二週間近くも35度を超える猛暑日が続いているうえに、夕立もなく、公園の木々には立ち枯れたものさえあります。

    いつもの年なら染料となる植物を採取するころなのですが、この暑さと植物の元気のなさに、その気になれずいます。ところがドッコイ!! さすが雑草ですね。しっかりと生きているものがいます!

    美しいものには“毒”がある!?
    これは「ヨウシュヤマゴボウ」。その名のとおりの外来種で、大きくなると2メートルにもなり、ゴボウの名のとおり、頑丈な根を張るので駆除が大変です。そのうえ、毒まである嫌われ者ーー。でも、別名を「インクベリー」といい、実で美しい紫を染めることができりそうです。しかし、その実は暑さのせいか、今のところ小さな状態です。

    美しいものには“毒”がある!?

    涼風が吹くころには、紫の実がたくさんなるでしょう。本当に別名のごとく、色も形もブルーベリーのような、いかにも美味しそうな実がなるのですが、毒があるので、決して口にしてはいけません!! でも、驚くほど美しい色に染めることができるそうです。まさに 美しいものには“トゲ”ならぬ“毒”があります。秋、実を採取して染めることができたら報告します。

  • ひとつ屋のタグ

    ひとつ屋のタグ

    僕には、今も二人の先生がいます。一人は染色の先生、もう一人は縫製の先生です。一つの作品が完成すれば、必ず二人の先生に見せて意見をうかがうことにしています。

    最近になって、そのどちらの先生からも「ほんとッ!! うまくなりましたねぇ~。もう“売り物”になるレベルに達しましたねぇ~ 」といっていただきました。とても嬉しいです。しかも、染色の学校で開催される秋のイベントに出展するチャンスもいただきました。

    そこで、作品に付ける“ひとつ屋のタグ”を作ろうと考えています。近ごろでは、小ロットで本物のタグや折りネームを作ってくれるところもあるようですが、せっかく一つ一つ手作りしているのに、タグだけは機械で作ったものにするのもなぁ~ と考えた末に、基本に立ち返ってタグも一つ一つ手作りすることにしました。

    ひとつ屋のタグ
    どこにでも売っているアルファベットのスタンプと布用のインクです。考えてみれば、これで充分です。作品の雰囲気に合わせて、タグも一つ一つ違ったものにしようと思っています。

    ひとつ屋のタグ
    そもそも「ひとつ屋」という名前にしたのは、いろんなことがあって一つ一つのことを大切にしたいと思ったからです。正直のところ、今はビミョ~な雰囲気のタグですが、お墨付きの言葉をいただけた今だからこそ、やっぱ基本の思いを大切に、タグも一つ一つ手作りすることにします!