カテゴリー: 道具と器械の話

このカテゴリーでは、ひとつ屋で使っている道具や器械について書いています。既製品、古い器械、自作の道具など、現場で実際に使いながら考え、直し、工夫してきた記録です。効率や新しさだけでなく、「なぜそれを使うのか」「どう使い続けるのか」という視点を大切にしています。

  • ブロックプリント(インドの木版)

    ブロックプリント(インドの木版)

    染色に関する道具や材料を専門的に扱って店が多いのは、それを必要する人が多く暮らす所ということになるので、やはり日本では京都です。染織に関する道具も、最近ではインターネットで購入することができるようになりましたが、これまでに自分が使ったことのない物の場合は、実際に手に取ってみたいものです。なので、僕は定期的に京都へ出かけています。

    そこで“せっかく来たのだから”と、必ず京都を散策します。この町には個性的な店が多く、お店を運営するためのコンセプトからインテリアに至るまで、とても勉強になることがたくさんあります。この町で様々なお店を巡るなかで、見つけると必ず一つ二つ購入するのが「インドの木版」です。

    実は、染色が好きになった理由の一つが、このインドの木版を使って染めた布(ブロックプリント)の、何ともいえない素朴な美しさに魅了されたことがあったからです。遠い遠い昔、まだ学生のころですが--。

    そして、ただ今!! これを使って、天然染料だけで染める布を研究中です。今のところ、まだ納得の作には至っていませんが、もう少し木版をコレクションしながら、研究を続けようと思っています。納得のものができれば、もちろん!! ブログにUpします。楽しみにしていてください!!

  • 夏だというのにホットカーペット。

    夏だというのにホットカーペット。

    いよいよ夏本番ッ!! だというのに、工房に届いたのはホットカーペット。エアコンによる冷え性だからではありあせん。

    実は、型染めなんか糊や染料を置いた布を早く乾かすために購入したものです。染色の学校では捺染台(なっせんだい)という布を貼り付けて(広げて)、下から熱をかけて乾かすことのできる専用の作業台があるのですが、染色工場などで使う特注品なので、さすがに“購入!!”っていうわけにもいかず、以前から代用品を考えていました。

    そんなある日、といっても春先のことですが、実家の母が椅子に座りながら、半畳ほどのホットカーペットで足だけを温めている姿を見て、これだッ!!  と、ひらめいたわけです。

    水をこぼしても大丈夫な防水タイプ。しかも、ほどよい1畳ほどの大きさ――。で、実際には、このように使います。

    われながらグッドアイデアです!

  • ミシン三兄弟

    ミシン三兄弟

    コツコツとお金を貯めては一つ一つ購入してきたミシン。このほど、ようやくッ!! Tシャツ作りに必要な3種類のミシンをそろえることができましたぁ~。

    最初に買ったのは
    2本針4本糸の「ロックミシン」でした。


    これは「オーバーロックミシン」ともいわれるミシンで、生地の端がほつれないように始末ながら縫うためのもので、僕は主にTシャツやカットソーなどの伸縮する生地の縫い合わせに用います。

    次に買ったのが以前にも紹介した
    一般的な「ミシン」です。

    本当は「工業用ミシン」か「職業用ミシン」が欲しかったのですが、ちょっとした飾り縫いがしたかったり、ボタンホールを作りたかったりしたので、このミシンにしました。が、正直のところーー、少し後悔しています。

    そして、最後の買ったのが、
    「カバーステッチミシン」です。


    これはニット生地でできたTシャツの裾や袖口を仕立てるミシンです。生地を切りながら縫うロックミシンとは異なり、生地を切らずに縫っているロックの縫い目を作ってくれるものです。

    どれも、安価なものばかりなので能力不足な面はありますが、そこは縫製学校のミシンを使わせていただくとして、とりあえずは必要最小限の“ミシン三兄弟”がそろいました。

  • 丸きり

    丸きり

    最近は、同時に複数の作品作りに取り掛かっています。一つの作品を染めたり、乾かしたりをしている間に、違う作品の型紙を彫ったり、縫ったりという具合にーー。今も、いくつかを手がけているのですが、そのうちの一つが、これです。

    A3ほどの大きさの型紙(渋紙)に
    「小梅」のような連続柄を彫っています。


    こうした模様を彫るときに使うのが、写真に写っている「丸きり」というポンチににた道具。この小梅柄では全然たいしたことありませんが、伝統的な伊勢型紙などを見ると、この道具を使って気が遠くなるほどの柄が彫られています。

    ↓古い伊勢形紙です。

    こんな型紙を彫ってみたいと思っています。
    が、まずは小梅柄を仕上げるとします。

  • 引廻鋸(ひきまわしのこぎり)

    引廻鋸(ひきまわしのこぎり)

    今日は、以前のに『DIY セルフリノベーション「玄関と階段⑤」スイッチ(コンセント)の移設』で登場した「引廻鋸(ひきまわしのこぎり)」についてです。


    引廻鋸(ひきまわしのこぎり)
    引廻鋸(ひきまわしのこぎり)は、以前のブログで紹介したとおり、本来はスイッチやコンセントなどを設置したり、配管を通したり、はたまた点検口を作ったりーー、とにかく壁や床に穴を開けるためのノコギリです。ちなみに、地方によってや形状の違いによっては「中ぐり鋸(のこ)」や「挽き廻し」また「ファイルソー」などとも呼ばれるようです。

    引廻鋸(ひきまわしのこぎり)

    引廻鋸(ひきまわしのこぎり)

    引廻鋸(ひきまわしのこぎり)

    ▲ という具合に使います。


    このように四角い穴ばかりでなく、丸や曲線を切ることもできますが、歯が粗いので細かな細工には向きませんが、こんなものを作ることもできます。

    引廻鋸(ひきまわしのこぎり)
    これが何かというと、ここに引っ越してきたときから2階のトイレのタンクの上から出るはずの水が出なかったんです。調べてみると、タンクのなかでパイプが切断されていて、直接タンクの中に水が溜まるようになっていました。修理するのは簡単なんですが、なぜ? わざわざこんなことをしたのか? と考えてみた結果。分かりました!

    2階のトイレは壁が漆喰でできています。手荒いの際に水が飛んで漆喰の壁を傷めるので、水が外を経由せずに直接タンクに入るようにしたようです。となると、手洗いの用の蛇口が不要なのでとってしまい、こんな状態にーー。

    引廻鋸(ひきまわしのこぎり)
    これでは不細工だし、面白くないので、曲線を切ることができる引廻鋸(ひきまわしのこぎり)でこんなものを作り、雰囲気を出すために『焼杉「浮造り(うづくり)」の作り方』にしたというわけです。もちろん、これで終わりではありません。最終的には、下の写真のようになりました。

    引廻鋸(ひきまわしのこぎり)
    正直のところ、ちょっとビミョ~な雰囲気でもありますが、壊れたような状態よりも“まだマシかぁ~”と自分で自分を納得させています。