投稿者: hitotsuya

  • 枇杷葉染めの準備

    枇杷葉染めの準備

    以前から、これで染めてみたい!! と思っている植物に「枇杷(びわ)」があります。そう思って、工房の近所で枇杷の木を探すと、あちらこちらでよく見かける庭木でした。

    そこで、改めて調べてみると、今から三千年も昔の経典のなかに「枇杷は大変に優れた薬効をもち、生きとし生けるものの万病を治す植物」として紹介されているそうです。日本でも、奈良時代に光明皇后が施薬院で貧しい病気の人々の治療に枇杷の効能を用いたといわれています。以来、枇杷が寺院に植えられるようになり、さらには民間療法(薬)として人気の庭木となったそうです。

    枇杷葉染めの準備

    千年以上も日本人に愛されてきた枇杷ですが、その薬効はもちろんのこと、甘くて美味しいフルーツが増えた最近では、果物としても存在価値が薄れてしまいました。手入れされることもなく荒れるに任せている枇杷の庭木も見受けられます。そんな一軒のお宅にお願いして枇杷の枝を切らせていただきました。。

    枇杷葉染めの準備
    草木染の染料にするのは実でなく、葉の部分です。まずは細かく刻んで干します。今までに一度も枇杷葉を使って染めたことがないので、正直のところ、正しい方法が分かりません。たぶん、オレンジからピンク色に染まるはずなのですが—🤔 染め上がりを楽しみにしていてください!!

  • お祭りに着ていけるT シャツつくろッ!! と。

    お祭りに着ていけるT シャツつくろッ!! と。

    先日、25日のこと、工房での作業を終えて帰宅の途中、どこからか聞こえる賑やかな河内音頭♪♪  そのお囃子に誘われるように辿って行くと、近所の小さな公園で盆踊りが催されていました。

    うわぁ~、盆踊りなんて何年ぶりだろうか――。

    お祭りに着ていけるT シャツつくろッ!! と。

    工房からの帰りで一人だったこともあって、さすがに踊りの輪に入る勇気はありませんでしたが、ベンチに座って河内音頭を聞きながら、しばらくの間、踊りを眺めてしました。

    ええもんですなぁ~、こういうのも。あっ!! 盆踊りっていうか、
    お祭りに着ていけるT シャツつくろッ!! と 。

  • Tシャツ『万華鏡』

    Tシャツ『万華鏡』

    随分と以前に『◎△◇×のTシャツ』とタイトルで、藍で偶然に染め上がった“ちょっと変わった柄のニット生地”について書きました。その生地の柄が下の写真です。

    ちょうどTシャツ1着分あります。


    そこで、Tシャツを縫うことにしたのですが、いつもの丸首のでは面白みがないので、今回はVネックのTシャツにしました。でも、僕はVネックは縫うのに緊張してしまうので、いつもより時間がかかってしいます。

    できました! とてもいい感じです。


    でき上がりを友人に見せたところ、「お~ッ!! ええやん!! 柄が万華鏡みたい!」といってくれたので、このTシャツのタイトルは『万華鏡』です。

  • コーヒーで染める方法

    コーヒーで染める方法

    少し前のブログ『コーヒーの出がらし』で「コーヒーを飲んだ後の“出がらし”を集めて染材にしようと思っています」というようなことを書きました。その後も、日に数杯のコーヒーを飲んだ後の出がらしを集め、先日 ついに!! スカーフを一本染めることができました。今日は、その染め方を紹介します。


    コーヒー染めの方法


    ① ① まずは、染めたいもの(※ここではコットン(綿)のスカーフです)の精練をします。精練とは、布に付着した糊や汚れ、油分を取り除くことをいいます。家庭では、沸かした湯に少量の中性洗剤と布を入れ、1時間ほど弱火で炊き、よく濯いでから脱水します。すぐに染めない場合は、汚れないように注意して乾燥させてから保管します。

    ② 次に、濃染処理をします。精練した布を30分ほど水に浸してから脱水し、呉汁(豆乳でも代用できますが、布が硬くなります)に10分ほど浸してから軽く絞ってムラなく乾燥させます。これは布にタンパク質を付着させると濃く染めることができるからです。元来タンパク質であるシルク(絹)やウール(羊毛)などは、濃染処理する必要はありません。

    ③ いよいよ染めていきます。濃く煮出したコーヒーに、一度 水に浸けて絞った布を浸して染めます。ポイントは、ムラにならないように、たっぷりの湯にコーヒーを煮出し、その中で布を泳がせるように染めていきます。染めている時間に決まりはありません。好みの濃さになるまでコーヒーの中で布を泳がせてください。下の写真では40分ほど染めました。

    コーヒーで染める方法

    ④ 染め終えた布をコーヒーから引き上げ、そのまま水の中で軽くすすいで付着した出がらしなどを落とします。その後、軽く絞って媒染液に浸けます。今回は銅媒染液です。

    コーヒーで染める方法

    媒染液に30分ほど浸してから、よく水洗いしてから脱水します。

    コーヒーで染める方法

    ⑤ これを陰干しして完成です。ご覧のとおり、コーヒーで染めたはずのスカーフが緑色になりました。難しいことは聞かないでください!! コーヒーを染めたあと銅媒染すると緑色になるのです。コーヒーのイメージとは違った色ですが、僕はこの緑が好きで、よくコーヒーの銅媒染をします。家庭(キッチン)でされるときは銅ではなく、明礬(みょうばん)で媒染するのが安全でよいと思います。恐らく、色はベージュか茶色に染まると思います。

    コーヒーで染める方法

    コーヒーは出がらしで充分ですので、ぜひ!! ご家庭でもチャレンジしてみてください。布を輪ゴムなどで縛って模様をつける“絞り染め”なんかも楽しいですし、夏休みの宿題にはピッタリですよ(火を使うので、ヤケドなどには充分に注意してください)。

  • ブロックプリント(インドの木版)

    ブロックプリント(インドの木版)

    染色に関する道具や材料を専門的に扱って店が多いのは、それを必要する人が多く暮らす所ということになるので、やはり日本では京都です。染織に関する道具も、最近ではインターネットで購入することができるようになりましたが、これまでに自分が使ったことのない物の場合は、実際に手に取ってみたいものです。なので、僕は定期的に京都へ出かけています。

    そこで“せっかく来たのだから”と、必ず京都を散策します。この町には個性的な店が多く、お店を運営するためのコンセプトからインテリアに至るまで、とても勉強になることがたくさんあります。この町で様々なお店を巡るなかで、見つけると必ず一つ二つ購入するのが「インドの木版」です。

    実は、染色が好きになった理由の一つが、このインドの木版を使って染めた布(ブロックプリント)の、何ともいえない素朴な美しさに魅了されたことがあったからです。遠い遠い昔、まだ学生のころですが--。

    そして、ただ今!! これを使って、天然染料だけで染める布を研究中です。今のところ、まだ納得の作には至っていませんが、もう少し木版をコレクションしながら、研究を続けようと思っています。納得のものができれば、もちろん!! ブログにUpします。楽しみにしていてください!!