投稿者: hitotsuya

  • 帰化植物

    帰化植物

    猛暑が続いていた先日のこと、夕涼みをしようと思って大和川(やまとがわ)の河川敷を散歩しました。で、よく見ると、あるあるッ!! 生い茂った夏草のなかに“染料となる植物”が。栴檀草(センダングサ)に山牛蒡(ヤマゴボウ)、それに背高泡立草(セイタカアワダチソウ)などなど。

    漢字で書くと実感が薄れますが、実はどれもが「帰化植物(外来種)」です。明治時代以前の日本には存在しなかった植物ばかり。が、そのなかに芒(ススキ)に似た「刈安(カリヤス)」があるじゃないですかッ!!

    帰化植物

    「刈安」は文字どおり“刈りやすい草”の意味で、どこにでも自生し、よく群生する植物のため、奈良時代には庶民の衣服を染めるための染料して活用されたことが記録にも残されているそうです。

    そんな「刈安」が川原を覆いつくすほどある!

    な~んて、喜んだのも束の間、工房に帰って改めて調べてみると、これがッ!! 「刈安」ではなく、「西蕃蜀黍(セイバンモロコシ )」という、似ても似つかない帰化植物でした。

    ダメですねぇ。生来の都会ッ子は—。

    考えてみれば、子供のころから身近に野草や山菜と呼ばれる植物が一切ありませんでした。あったとしても、その名も不明な帰化植物ばかり。この歳になって、また勉強が必要そうです。

    でもッ!! 考え方を変えてみれば、現在、身近にある帰化植物(園芸植物を含め)のほとんどが、化学染料が主流になった明治以後に日本にやってきたものばかり。ってことは、その多くが草木染に試されたことのない植物ってことなのです。現に、この「西蕃蜀黍」を調べてみても、草木染に関する情報がありません。これはッ!! やってみる価値がありそうです。

  • 時の流れは早いもの

    時の流れは早いもの

    先日、氏神様の夏祭りがありました。この祭りを飾るのが「だいがく」と呼ばれる高さ約20mほどの柱に70個もの提灯を付けた櫓。

    今では、すっかり大都会の一部になったこの辺りですが、明治時代のころまでは農村だったらしく、この「だいがく」は、たわわに実った作物を提灯で表し、豊作と雨を祈願したものだそうです。


    僕が生まれて間もなくの1972年には大阪府の有形文化財に指定されています。ちょうどそのころ、僕は父に肩車されて、この「だいがく」を見ていました。その後は親とではなく、近所の友達と行くようになり、高校生になれば彼女と一緒、そして妻、さらに息子を肩車していくようになりました。時代とともに一緒に見る人が変わり、今年は息子も「お祭りは友達と一緒に行くからなッ!」と、もう僕とは行ってくれなくなりました(涙)。

    今年はかつてのように妻と二人きり。さみしくもあり、うれしくもあり――。そんな気分の僕に妻が「しばらくは、この状態やでぇ。奥さんのこと、大事にしときやッ!!」と。確かに孫と一緒に来るには、まだまだ時間がありそうなので、今はこの時を楽しもうと思います。それにしても 時の流れは早いものです。

  • 藍のパッチワークTシャツ

    藍のパッチワークTシャツ

    以前にも書きましたが、生地を染めてTシャツなどを縫っていると、必然的に増えてくるのがハギレです。一枚一枚、天然染料で手染めしているだけに、なかなか捨てることができません。かといって、伸縮性のあるニット生地が多いので、小さなカバンのようなものを作ることもできません。なので、ハギレが溜まる一方です。

    そこで、思い切ってハギレを繋ぎ合わせて “パッチワークTシャツ” を作ることにしました。まずは、藍で染めたニット生地ばかりを集めたTシャツです。最初に、できあがりのイメージにハギレを並べてみます。

    藍のパッチワークTシャツ

    次に、完成の一歩手前まで縫ってから、抜染糊を使って模様を描き加えます。抜染を終えて脇を縫い合わせれば完成です!

    藍のパッチワークTシャツ

  • 『あべのハルカス 三十六景』 第九景 「天神ノ森」

    『あべのハルカス 三十六景』 第九景 「天神ノ森」

    葛飾北斎の『富嶽三十六景』にちなんで始めた『あべのハルカス 三十六景』。第九景となる今回は、ハルカスの西南に位置する「天神ノ森(てんじんのもり)」 からの眺めです。

    『あべのハルカス 三十六景』 第九景 「天神ノ森」
    小さなマンションや古い家並みの向こうに聳え立つハルカス――。ここ「天神ノ森」は、一見すると“森”には程遠い風景ですが、この地名の由来になったのが、町内の一角にひっそりとたたずむ「天神ノ森天満宮」です。

    『あべのハルカス 三十六景』 第九景 「天神ノ森」

    『あべのハルカス 三十六景』 第九景 「天神ノ森」

    村の鎮守の神さまのぉ~♪♪  唱歌「村祭」に出てきそうな、素朴で質素な神社なのですが、その歴史は古く、応永年間(1394~1428年)に京都の北野天満宮の分霊を奉斎したもので、現在の本殿も300年以上前の元禄15年(1702)に建てられたものだそうです。

    『あべのハルカス 三十六景』 第九景 「天神ノ森」
    さらに、今はやりのパワースポットとしても有名らしく、境内にある「子安石(こやすいし)」は、豊臣秀吉の側室であった淀殿(よどどの)が懐妊された時に、この子安石に安産を祈願し、無事に秀頼を出産したといわれています。

    ハルカスを望むこんな場所に天下を揺るがした人物にまつわる小さな社があるなんて、ちょっと驚きです。

  • 大暑の候

    大暑の候

    書中お見舞い申し上げます。

    大暑の候
    昨日7月23日は二十四節気の一つ「大暑」。一年で最も暑いころです。まさに、暦どおりの夏本番ッ!! 陽炎に揺らめく風景に、遠く過ぎ去ったキラキラとした夏を思い出します。

    しかし、もう決して若くないので、年々、暑さにも弱くなっているような気がします。

    な~んて嘆きごとはさておいて、皆さんッ!! 熱中症や夏バテなどにならないよう、くれぐれもご自愛いただきながらも、若きあの日に負けないような夏を楽しみましょう!!