投稿者: hitotsuya

  • 「青山ふるさと美術文化展覧会」に浴衣を出展

    「青山ふるさと美術文化展覧会」に浴衣を出展

    今年も「青山ふるさと美術文化展覧会」の季節がやってきました。地元の方々が丹精込めて作られた作品が並ぶ、あたたかい展示会です。その空間の一角に、今年も私の作品を飾っていただいています。

    出展しているのは、浴衣「四十八滝」。伊賀で育てた藍を使い、松煙(墨)を加えて絞り染めにした男性用の浴衣です。清らかな水と深い森がつくり出す、あの「赤目四十八滝」の神秘的な空気――。その風景がふっとよみがえるような一着になればと思いながら染めました。

    会場で広げられた姿を見ると、折りたたんでいたときとはまったく違う表情を見せます。藍は光の角度で濃淡が変わり、松煙の揺らぎが布の上で静かに動きます。染めているときには見えなかった一面が現れ、我ながら何だか布が呼吸しているようにも感じられました。


    展覧会案内


    第59回 青山ふるさと美術文化展覧会
    【場所】青山ホール(三重県伊賀市阿保1411)
    【展覧時間】
    ・11月15日(土)・16日(日) 9:00~17:00
    ・11月17日(月)       9:00~正午

    絵画、写真、書、工芸など、地域で活動されている皆さんの作品が一堂に会し、会場全体にやさしい熱気があります。
    その中で私の浴衣も、静かに佇んでいます。

    お近くの方は、よろしければゆっくりご覧ください。
    布に宿る藍の気配や、森のひそやかな風が、少しでも伝わればうれしく思います。

  • もう絶対!タマネギは買わない!!って話

    もう絶対!タマネギは買わない!!って話

    去年の秋に『もうタマネギは買わない!って話』なんて意気込んだタイトルのブログを書きました。
    結果的に素人の収穫量では全く足りず、数か月後にはスーパーでタマネギを買わなければならないハメになりました—(涙)。あのときの敗北感といったら、ちょっとした“自給自足のプライド崩壊”(笑)。そこで今年は、リベンジとばかりに、写真のとおり、なんと250本もの苗を植えました。

    もう絶対!タマネギは買わない!!って話

    もう絶対!タマネギは買わない!!って話

    もう絶対!タマネギは買わない!!って話

    「ほんまに大丈夫かぁ~?」と思いながらも、去年よりも多い畝に黒マルチを敷いて、一本ずつ丁寧に植え付けました。腰は悲鳴を上げ、手のひらは泥まみれ――。それでも、収穫を考えると楽しくて仕方ありません!

    畑に並ぶ若い苗を見ていると「あぁ、来年はもう買わんでええなぁ~」とニヤけてしまいます。
    果たしてこの250本、ちゃんと育ってくれるのか――。はたまた途中で泣きを見るのか――、それとも夢の“完全自給タマネギ生活”を手に入れるのか――。

    欲張ってみたが、さてどうなりますやら—。楽しみにしていてください!

  • アケビの実と都会っ子

    アケビの実と都会っ子

    伊賀(三重県)で暮らし始めて丸7年。いまだに“里山の暮らし”には数多くの発見があります。

    アケビの実と都会っ子

    たとえば、このアケビ。高い枝の上で口を開いたその姿を見つけたとき、思わず「おぉ~ッ!」と声が出ました。都会で育った私にとってアケビは絵本の中の果実のような存在で、まさか自分の暮らすエリアで見られるとは思っていませんでした。

    アケビは秋の里山を象徴する実――。果肉はほんのりと甘く、その皮は炒め物にもできるらしく、昔の人たちの知恵を感じます。

    都会暮らしで“くだもの”といえば、スーパーの棚でカラフルに並んでいるものとしてのイメージしかありませんでした。今は空を見上げると、柿や栗、アケビなど季節の果実がたわわになっています。そんな当たり前のはずの自然の営みが、なんだかとても尊く感じられます。

    手の届かない枝で熟していたアケビだったので、食べることができなかったのですが、来年はいろんな食べ方にチャレンジしようと思います。


    アケビ


    アケビ(木通)は、つる性の落葉低木で、日本の山野に自生します。果実は秋に熟し、楕円形の紫色の皮が縦に裂けて半透明の果肉と黒い種子を現します。甘みのある果肉は、秋の味覚のひとつとして昔から親しまれています。

    Wikipedia「アケビ」:https://ja.wikipedia.org/wiki/アケビ

  • 時計型薪ストーブ

    時計型薪ストーブ

    今年の冬も、どうやら慌ただしくなりそうです。工房だけでなく、納屋などでも作業をしなければなりません。そんなわけで、寒さに備えて薪ストーブを用意しました。

    これは、いわゆる「時計型薪ストーブ」と呼ばれるもので、その名の由来は昔の振り子時計に似た丸い形にあります。日本独自のデザインで、かつてはどの農家にもあったほど、広く愛されてきたアイテムです。

    欧米の重厚な鋳物ストーブとは違い、実用的ながらも素朴なつくり――。天板の上では鍋やヤカンを温めることができ、また羽釜が載せられ、お米を炊くこともできます。そのうえ、燃料も選びません! 薪はもちろん、木くずや廃材など、燃やせる木であれば何でもOKです。

    そして何より安価なのが嬉しい! ホームセンターで数千円ほど。軽くて持ち運びも簡単なので、庭先でも、キャンプでも、災害時でも使える頼もしい道具です。

    この冬は、これを納屋の作業場に設置します。寒さが厳しくなると、あの広い空間での作業が老体にはこたえます(笑)。
    けれど、このストーブがあれば、きっと作業も少しははかどるはず。
    これから煙突を立てて薪を集め、冬に備えるのですが、そんな仕事もまた、田舎暮らしの楽しみのひとつです。

  • 屋根裏利用計画

    屋根裏利用計画

    下の写真は、納屋の屋根裏です。
    以前の住人が古い農具や廃材をしまい込んでいたらしく、まるでタイムカプセルのような空間でした。
    昨日のブログ『三寸大工』で書いた「棚」の材料も、ここから引っ張り出したものです。

    あの棚のほかにも、何やかんやと作ってきたので、これでもずいぶん片づいたほう――。
    それでも、まだまだ“過去の名残”があちこちに残っています。

    では、なぜ前の住人が大きな廃材までをわざわざ屋根裏に引き上げていたかというと、おそらく納屋の天井裏がいちばん湿気の少ない場所だったからでしょう。
    実際、ここに置かれた木はどれもよく乾いていて、古いわりに状態が良好です。
    昔の人の知恵には、つくづく感心します。

    つまり、田舎の古民家暮らしで厄介なのが“湿気”なんです。
    夏場など、小旅行で家を閉めておくと、たった数日で家中がカビ臭くなるほど。
    そんな環境では、せっかく収穫した植物染料の保管にも苦労します。
    密封容器に乾燥剤を入れて保管しているものの、これがなかなかの出費—(涙)。

    そこで目を付けたのが、この屋根裏。ここなら湿気を逃れられるはず! と夏に思いついたのですが、しかし、その季節は灼熱地獄。さすがに作業は無理なので、冬を待って整理し、ここを「染料のストックと乾燥のための場」に改装する計画を立てました。

    もちろん、三寸大工のDIYで。
    これもまた、ひとつ屋の小さな進化です。どうぞ楽しみにしていてください。