カテゴリー: 製品への思い

このカテゴリーでは、ひとつ屋の製品づくりに込めている考え方や背景を紹介しています。自然の循環や人の手の届く範囲を大切にしながら、持続可能な物づくり(サステナブル)をどのように現場で実践しているのか。その判断や工程、ものづくりへの姿勢をまとめています。

  • オーガニック染料ーー「ぼかし」と「コンポスト」

    オーガニック染料ーー「ぼかし」と「コンポスト」

    「オーガニック」とは「有機の」という意味で、化学肥料や農薬に頼ることなく作物を育てる農法をいいます。日本では、さらに厳しい規定が設けられており、これをクリアしたものには「オーガニック(有機栽培) JASマーク」がつけられるようになっています。

    そこまでのことはできていませんが、【ひとつ屋染織農園】でも化学肥料や農薬に頼ることなく、有機肥料でオーガニックな染料植物を育てています。

    ▼ まず取り組んだのが 「ぼかし」という肥料作りです。
    オーガニック染料ーー「ぼかし」と「コンポスト」

    この肥料は、油粕や米ぬか、もみ殻(燻炭)などを混ぜ合せ、発酵させたもので、有機栽培等には欠かせない肥料の一つです。化学肥料に比べると分解速度が遅いので、速効性には欠けますが、安心できる肥料です。

    ▼ ひとつ屋では、茶殻を入れて作っています。
    オーガニック染料ーー「ぼかし」と「コンポスト」

    ▼ 最近になって、こんなものも始めました。
    オーガニック染料ーー「ぼかし」と「コンポスト」

    ▼ これはコンポスト です。半分を土に埋めるようにし畑の一角に設置しました。
    オーガニック染料ーー「ぼかし」と「コンポスト」

    ▼ 発酵を促進させてくれる種菌を入れました。
    オーガニック染料ーー「ぼかし」と「コンポスト」

    わずかながらもコンポストでたい肥づくりを開始しました。今までは匂いが気になって投入しなかった“生ゴミ”も、これからは設置場所が畑とあって入れることができるので、より効果的な肥料になるうえに“エコ”にもつながります。こうして育てた植物から得る “オーガニック染料” が、とても楽しみです!

  • 一杯のコーヒーからサステナブル!

    一杯のコーヒーからサステナブル!

    毎朝、仕事の前に一杯のコーヒーを飲みます。で、三時ごろにまた飲みます。若いころはコーヒーが好きじゃなくて、仕事の打ち合わせ先で出されるコーヒーを飲むのにも苦労したほどです。そんな僕に変化が起こったのは“コーヒー好きの妻”と結婚してからです。おいしそうにコーヒーを飲む妻を見ていると、ついつい「僕にも淹れてよ」となり、いつしか日に2杯が習慣となりました。今もコーヒーを飲みながら、ブログを書いています。

    ▼ となると、毎日出るのがコーヒーの出がらしです。
    一杯のコーヒーからサステナブル!

    コーヒーを飲んだあとは、こうしてタッパーに入れて乾燥させながら少しずつ溜めていき、ある程度の量になったら染料として用います。これがいい染料になるんです。布を思いがけない美しい色に染め上げるんですよ。そして、その後の出がらしは? といますと、再び乾燥させて米ぬかと混ぜて発酵させてから染料農園の肥料にします。ちなみに、我家では玄米を一俵単位で購入していて、食べるごとに精米するので、毎日のように“自家製ヌカ”があるんですよ 。

    ▼ 自家製のヌカ
    一杯のコーヒーからサステナブル!

    完璧な再利用!! めっちゃサステナブルでしょ!!

    コーヒーの出がらしがたまってきたので、そろそろスカーフを染めてみようと思います。コーヒーのイメージとは全く違った色になるので、染め上がりを楽しみにしていてください!!

  • “アート”であるより“民芸”でありたい。

    “アート”であるより“民芸”でありたい。

    染め物をしていて以前から思うことがあります。それは「“アート”であるより“民芸”でありたい」ということです。

    絵ならキャンバスに描けばいいし、しゃれたデザインならパソコンを使えばいい、わざわざ手を使って“布に描く”なら、その意味を見失いたくないと思っています。そこで、僕にとって、布とは? と何度も考えてみた。すると、行き着くのは、いつも衣服や寝具など“生活に密着したもの”という答えになります。

    “アート”であるより“民芸”でありたい。

    その一方で、生活のなかで使い古された、いわゆる「古布」などを見るとアートに近い感覚を覚えます。暮らしのなかで生み出され、伝承されてきた技に憧れてしまいます。そんな美しさ近づきたいと、最近はコツコツを時間をかけた作業が多くなりました。

    “アート”であるより“民芸”でありたい。

    “アート”であるより“民芸”でありたい。

    これは「木目絞り」という、単純な絞りの柄を予定している風呂敷なのですが、1センチにも満たない幅で縫い絞り、木目のような柄を表現する技法で、根気のいる作業が続きます。まさに、民芸的な美しさがあるのですが、でき上がるまでには、かなりの集中力と時間を必要とするので、もう目も肩もガチガチです。それでもボチボチと作業をしているので、完成を楽しみにしていてください。

  • 日本の自然から生まれた色を大切にしたい。

    日本の自然から生まれた色を大切にしたい。

    草木染を中心にした“ものづくりスペースのブログ”のはずなのですが、草木染のことについて書く時間がありません。作業風景や作品のことを書こうとは思っているんですが、作品を撮影しようにも場所がなかったり、作業中は手が放せなかったりで、その機を得ることができません。でも実際には結構と染めています!

    最近は随分と思うように染めることができるようになりました。染めムラもなく、その風合いにも納得できるようになりました。

    ちなみに、下の写真は、最も左の茶色が紅葉葉楓(もみじばふう)で染めたもので、その右隣が「藍(あい)」、その次が「桜」、次の二つが「背高粟立草(せいだかあわだちそう)」、さらに「柿渋(かきしぶ)」、最後の二枚が「栗」です。

    こうして並べてみると、自分でいうのもなんですが、本当に美しい色合いです。日本に育った植物から生まれた色は、まさに!! “日本の色”といった感じで、どこか懐かしさを感じさせてくれます。

    次の作業は、これを使った作品づくりです。さぁ、また少し頑張ります!

  • 女神がくれた色

    女神がくれた色

    「Gaia(ガイア)」とは、ギリシャ神話に登場する“大地の女神”のこと。これが「地球」を意味するようになり、さらには「地球全体を一つの生命体」とする考え方『ガイア理論』へと発展したそうです。

    今日もまた、ちょっと難しい話ですが、すごく素敵だと思いませんか!? 「この星にあるすべてのものがつながっていて、一つの生命体をなしている」だなんて—。

    先日のブログ『草木染の原理』で「草木染では植物のほかにも、鉱物や水が大切なんです」というようなことを書きましたが、その全てが“地球からの贈り物”。しかも、同じ植物を使っても、採る季節や場所が異なれば、染め上がりの色も異なります。そればかりか、使用する水の性質、そして鉱物の微妙な違いによっても異なった色になり、二度と同じ色を作ることができません。

    女神がくれた色

    それは“女神の気分しだい”というべきもので、まさに“女神がくれた色”なんです。やはり、なんだか素敵だとは思いませんか!?  僕は、そんな色を大切にしながら、物づくりをやっていきたいです。

    最近になって「可能なかぎり!! ガイヤにこだわった!! 小さな小さな!! オリジナルのブランドを作りたい!!」と思いに変わってきました。