カテゴリー: 道具と器械の話

このカテゴリーでは、ひとつ屋で使っている道具や器械について書いています。既製品、古い器械、自作の道具など、現場で実際に使いながら考え、直し、工夫してきた記録です。効率や新しさだけでなく、「なぜそれを使うのか」「どう使い続けるのか」という視点を大切にしています。

  • DIY道具「下げ振り」の使い方

    DIY道具「下げ振り」の使い方

    ↓この道具を「下げ振り(さげふり)」といます。

    何に使うものかといいますと、何もない所に柱などを立てるときに垂直を測るためための道具なんです。

    なんか、へんてこな道具ですが、構造も使い方も至って簡単。柱の上に取り付けてヒモの付いたオモリを下ろし、その上部と下部でヒモと柱との距離が同じにして垂直を割り出すものです。いわば、こんな大層な道具ではなく、棒とヒモと石ころでもOKなんです。

    写真で説明します。まずは柱の上部に取り付けて、内部に格納されているヒモの付いたオモリを下ろします。内部からピン(針)が出てくるので、木の柱の場合には、これを柱に刺して取り付けます。また磁石にもなっているので、鉄の柱の場合は、このまま着けることができます。


    柱の下部でヒモと柱の距離が上部と同じになるように柱を倒したり、起こしたりすれば、柱を垂直に立てることができます。

    さぁ、これを使って今から壁を作ります。


    上記のDIY リノベーション(リフォーム)に関するご質問などがございましたら [ workshop ひとつ屋 + Cafe ] のスタッフに、お気軽におたずねください。


  • DIY道具「ネジザウルス」

    DIY道具「ネジザウルス」

    『ネジザウルス』ってご存知ですか!?

    その名のとおり、ねじ山がつぶれたネジはもちろんのこと、錆びたネジでも、固着したネジでもーー、どんなネジも恐竜の噛み付いて回せば外せるという “特殊なペンチのような道具” のことなんですが、これが!! ほんとッ!! 便利だったので、ご紹介します!!(ちなみに、ネジザウルスにかかわる回し者ではありません!)。


    ↑上の写真の左がネジザウルスで、右が普通のペンチ。
    何が違うかといいますと・・・↓

    ご覧のとおり、上のネジザウルスには、ネジがつかみやすいように、先が【 】←こんな形になっているうえに垂直方向にミゾが掘ってあります。ここでネジにガッツリ噛み付いて回すというわけです。

    「どんなネジでも外す!」のうたい文句に半信半疑ながら買ってみたところ、とってもよかったでした。普通のペンチより、ちょっと高価なのですが、その価値がありました。といのも、今回のDIY リフォーム(リノベーション)は、築年数を経た古い木造住宅が対象だったので、いたるところに錆びたネジや固着したネジがありました。

    たとえば、こんな状態で・・・

    もうネジだか何だか分からないくらいになっています。これに少しだけ機械油を差してネジザウルスで目いっぱいつかんで回すとーー。


    少し浮きます。こうなれば、こっちのもん!!
    あとは、そのまま回せばーー

    ほらッ!

    ご覧のとおり!


    古くなったり、錆び付いたりしたネジでも、ほんの少しでも突起していれば大丈夫だそうです。困ったネジがあれば、ぜひ使ってみてください。

  • 自作! トレス台

    自作! トレス台

    染色の作業では、しばしばトレス台が必要になります。これはガラス板の下から光を当てて、布の下に敷いたデザイン画などを透過させて写し取るための道具です。とても単純なものなのですが、最近では光源にLEDを使った薄型のものをはじめ、光が満遍なく当たるもの、さらには目が疲れにくいものなど、さまざまな種類があります。ところが、どれも結構な値段のわりにA3ほどの面積しかなく、購入する気にはなれませんでした。

    でも、ないとなると作業にも時間がかかってしまうし、何よりトレスが億劫になるので納得するものを自分で作ることにしました。今日はトレス台の作り方を紹介します。


    トレス台の作り方


    まずは材料です。9㎜角の木材が6本、さらに蛍光灯と乳白色のアクリル板、さらにはアクリル板に合わせて切った1×4材が4枚です。ちなみに、1×4材はホームセンターのカットサービスであらかじめ切ってもらうと楽ですよ。

    自作! トレス台

    木材をこんなふうに組み合わせて蛍光灯を取り付けておきます。左右どちらにコンセントがあっても使えるようにコードは中央から出し、スイッチは手元にくる位置に付けておくと便利です。

    自作! トレス台

    そして、内側に這わした9㎜角の木材にアクリル板を乗せ、ボンドで固定すれば完成。とても簡単です!

    自作! トレス台

    電気をつければ、こうなります。

    自作! トレス台

    写真にすれば、蛍光灯の光が偏っているように見えますが、実際には思った以上に使いやすく、作業面積の広さはもちろんのこと、持ち運びのときの重さも申し分ありません。さらに、ひと手間かけて木枠と天板をフラットになるよう工夫したので、作業面の段差に紙や布が引っかかったりすることもなく、使い勝手も上々です!

    おかげで、以前は ▼ こんなだったトレス作業が—。

    自作! トレス台

    今では ▼ こうなって作業が非常に楽になりました。

    自作! トレス台

    まだまだ “あると便利だろうなぁ~” と思う道具はたくさんありますが、一足飛びに揃えるのは難しいので、ひとつ一つ納得できるものを作っていこうと思うます。

  • 自作!! 特製ストレーナー

    自作!! 特製ストレーナー

    草木染の多くは植物を煮出すところから始まります。大きな布を染めるときには50Lもの染料を作るため、とても大きな鍋を使うのですが、それに見合う道具がありません。そこで今日は、そんな道具の一つを作ることにしました。

    ひとつ屋で使う最も大きな鍋は直径40cm、高さ50cm、一度に50Lの熱湯を沸かすことができます。浴衣(ゆかた)などの大きな布を染めるには非常に便利です。ところが、煮出している植物をかき混ぜるための箸も、ふつうの菜箸(さいばし)では底に届かず、煮出した植物を引き上げるためのストレーナー(こし網)も市販の物では全く用を足しません。

    箸くらいなら長い棒きれでも間に合わすことができるのですが、ストレーナーの場合は適当な代用品が見つからず、短いまま底から引き上げようとして何度もヤケドしそうになりました。

    そこで、今日は “特製ストレーナー” を作ることにしました。


    process


    ▼ 自作!! 特製ストレーナーを作るための材料。
    自作!! 特製ストレーナー

    ▼ まずは、この部分に穴を
    自作!! 特製ストレーナー

    自作!! 特製ストレーナー

    ▼ 木製の柄にストレーナーをネジ止めしました。
    自作!! 特製ストレーナー

    ▼ 引っ掛けられるようフックを作りました。
    自作!! 特製ストレーナー

    ▼ 補強のために根元を針金で巻いて完成です!!
    自作!! 特製ストレーナー