タグ: 赤麻

  • 草木染めでウールを染める

    草木染めでウールを染める

    天然染料(草木染)で染め物をしていると、どうしても “あじのある布” を染めたくなります。例えば、機械で織られた美しい生地よりも、素朴な手織りの布のほうが、天然染料にはよく似合います。

    しかし、手織りの布は非常に高価です。なので、自分で織ろう!と勉強しているのですが、分からないことばかりなうえに、頑張って織り上げても実用品のレベルにはなりませんでした。布を染める “染色” の勉強は随分と昔からやっていますが、最近になって始めた “染織”を独学でやっていくには限界を感じています。

    そんなおり、尊敬できる先生と出会うことができ、染織を基礎から教えていただける機会を得ました。とても丁寧に教えていただきながら、これまでに2種3本のマフラーを織りました(本当に!ありがとうございます!)。

    ポロワスを織る

    そして次は、マフラーよりも随分と幅の広いブランケット(ひざ掛け)の製作にチャレンジします(先生!よろしくお願いします!)。そこで、ウールの原毛を草木染めして糸にしました。下の写真は、左から枇杷(びわ)、赤麻(あかそ)、蓬(よもぎ)で染めたものです。これでチェック柄を織ろうと思っていたのですが、これではブランケットを織るには足らないようなので、新たにベースとなる糸を作る予定です。

    草木染めでウールを染める

    頑張ります! 楽しみにしていてください。

  • 赤麻(あかそ)染め――染料の作り方

    赤麻(あかそ)染め――染料の作り方

    先日、岐阜県で採取してきた「赤麻(あかそ)」から染料を作り、きれいな赤い染料をとることができました。今日は、その染料の作り方を紹介します。


    まずは「赤麻」についてです。赤麻は「赤苧」とも書く、イラクサ科の多年草で、山地に多く自生し、高さ60~80cmで、葉の縁にはノコギリのようなギザギザがあります。その名のとおり、茎に赤みがあり、淡紅色の穂をつける植物です。

    制作風景

    制作風景

    ちなみに、昔は乾燥させた赤麻の茎を木槌などでたたいて繊維をとり、それを撚(よ)り合わせて糸を作り、さらに布に織ったそうです。それが「麻」のような布なので、「赤麻」と書くようになったそうですが、その葉は紫蘇によく似ており、「赤い蘇」の意味ではないかと思っています。漢字での表記は別として、もともと「そ」には何らかの意味があって(例えば「ギザギザ」みたいな意)、「紫の“そ”」や「赤い“そ”」から、そう呼ぶようになったのではないかと思うんです。
    ※ただし、あくまでも僕の個人的な説です。


    それでも、染料をとるために赤麻を煮ると、ほんとに「紫蘇ジュース」と同じ香りがするんです。僕の仮説も、まんざら間違いではないかもしれませんよ。

    余談はこのくらいにして「赤麻での染料の作り方」は次のとおりです。


    染料づくり


    (1)まず、水洗いしてゴミを取り除いた赤麻を、2~3cmほどの長さに切ります。そのとき、ステンレス製の刃物は使えません。草木で染めた多くのものは、最終的に金属イオンで発色と定着をさせます。これを媒染(ばいせん)と呼ぶのですが、それまでは金属に触れさせることができないからです。

    制作風景

    (2)湯が沸騰したら火を弱め、40分ほど煮て染料を抽出します。僕の場合、あまり難しく考えず、自分が好きな色が出れば煮るのをやめます。ただ、できるだけ濃く、それでいて透明度の高い染料を作ることを目標としています。というのも、濃い染料にしておけば、後で薄めることができるからです。

    制作風景

    (3)煮るのが終わると、ストレーナーで大まかに葉や茎を取り除き、熱いうちに細かい目の濾布(こしぬの)を使って、染料のみを濾しとります。煮出した直後は茶色だった染料が、空気に触れ、次第に赤く変化していきます。

    制作風景

    (4)さらに、このまま2~3日放置しておくと、空気との酸化作用によって赤みを増します。

    制作風景

    赤麻の染料は、水だけを使って抽出することができる、比較的簡単な染材です。近くに赤麻のある方は、ぜひ!やってみてください!!