投稿者: hitotsuya

  • タマネギ染め(チタン媒染)

    タマネギ染め(チタン媒染)

    キッチンでも染めることができる代表的な染材といえば、なんといっても“タマネギの皮”です。少しネット検索しても、たくさんのページがピックアップされますが、その多くがミョウバンを使った媒染で、鮮やかな黄色に発色させる方法が紹介されています。以前、ひとつ屋でも 『タマネギの皮での染め方』 と題して、その染め方を詳しく紹介しましたが、そこでもミョウバンで媒染し、黄色く発色させる基本的な方法を掲載しています。


    タマネギの皮を煮出した茶色い染料で布を染めても、ミョウバンで媒染すると黄色く発色します。

    不思議ですね。でも、色の変化こそが草木染の醍醐味のひとつなのです。しかし、ときに媒染する前の色がとてもいい色で、このままの色に仕上げたいなと思うことがあります。タマネギの染料で染めてみても、落ち着いたレンガ色になるので、このままの色がいいなとよく感じます。
    そこで、今回はミョウバンではなく「チタン」を使って媒染し、この美しいレンガ色をとどめてみることにしましょう!


    タマネギ染め(チタン媒染)


    ▼ タマネギの皮で染めるときは、ミョウバンときと同様です。

    ▼ 媒染をする場合のみ、ミョウバンではなくチタンを用います。

    すると、染料のなかにあったとおりの色を留めることができます。当たり前といえば、当たり前のことなんですが“黄色味がかったレンガ色”、つまりは“タマネギの皮の色”がそのまま残るのも、不思議といえば不思議なことです。


    ▼すすいだ後に乾燥させたものです。


    お知らせ


    草木染工房 ひとつ屋では『草木染 1日体験教室』を開催しています。このページで紹介した方法のほかに、下の写真のようにオリーブ色やオレンジ色、カーキ色に染める技法を紹介しています。
    詳しくは『草木染 1日体験教室』のページをご覧ください。
    ひとつ屋の実店舗では、チタンのほかに、アルミや銅、鉄などの媒染液も販売しております。

  • ろうけつ染め 『エル・ドラード』 Tシャツ

    ろうけつ染め 『エル・ドラード』 Tシャツ

    京都で開催されていた 『インカ帝国展 マチュピチュ「発見」100年』 を見に行ったのは、ちょうど一年とちょっと前のこと。土器などの生活用品からミイラにいたるまで、さまざまなものが展示されていましたが、はやり僕の興味は染織品に注がれます。
    Previously, I visited an exhibition of Inca empire, which was held in Kyoto.We were able to see a variety of exhibits. There was also a mummy in them. I was most interested in textiles.

    以来、インカっぽいものが作りたい! と、考えていたのですが、ついにできました。
    Since then, I had wanted to make the Inca ish works.That has finally been completed.

    題して、Tシャツ 『エル・ドラード』 。これは正面です。
    I named the T-shirt “El Dorado” . This is the front.

    背面は、こんな感じです。This is the back.

    どちらにも、エル・ドラード(黄金郷)にちなんで、金箔が押してあります。といっても、洗濯もできる染色用の金箔で、本物の金じゃありません。
    And in honor of El Dorado I put a gold leaf on the front and back.Of course, I can wash this T-shirt. Of course, you can wash. But, this is not is’ s real gold.

    ちなみに、地紋はローケツ染めで描き出した亀裂模様です。もちろん、Tシャツそのものも縫製しているので、段染めの、ちょっと変わった糸を使っています。
    By the way, the background is the crack pattern by batik.I was sewing this T-shirt with a thread of the gradient.

    とても手間のかかったTシャツですが、インカ帝国をはじめ、マヤやアステカの文明を育んだ大地に秘められた黄金郷――エル・ドラード の雰囲気を出せたと思います。まだまだ楽しいものを作っていきたいと思っています。
    This was a time-consuming job.However, I think that I put out the atmosphere of the Inca empire. I like it very much.

  • 紅花の収穫

    紅花の収穫

    小さいながら染織のための植物ばかりを栽培する農園【ひとつ屋染料農園】を初めてから数カ月になります。今は藍や紅花(blog『紅花と藍』を参照ください)を栽培しているのですが、先日、初めての花が咲き、ついに! 収穫に至ることができました(blog『藍も紅花も元気に育っています』『晴耕雨読ならぬ—』などを参照ください)。


    ▼ 春、ひとつ屋染織農園にまいた紅花のタネが発芽しました。
    紅花の収穫

    ▼ 陽春の日差しを受けて生長する紅花。
    紅花の収穫

    ▼ そのうちに大きな蕾(つぼみ)をつけました。
    紅花の収穫

    ▼ そして、アザミのような形の花を咲かせました。この花びらが染料となります。
    紅花の収穫

    ▼ 先日、ようやく収穫することができました。
    紅花の収穫

    といっても、これだけの量の収穫です。それでも、記念すべき! 初の “自家製紅花” の収穫。ちなみに、これから花が次々に咲いていくはずです。少量ずつ積んでは乾燥させてためていき、最終的にはスカーフの一本くらい染めてみたいと思っています。何より、今年は試験的な栽培で失敗も多く、たんさんの紅花がとれそうにはありませんが、とてもよい勉強になりました。早くも来年のことを考えています。

  • 晴耕雨読ならぬ—。

    晴耕雨読ならぬ—。

    今朝、ついに!! 【ひとつ染織農園】の紅花が咲きました!

    晴耕雨読ならぬ---。

    今年は実験的な紅花栽培だったので、たくさんを育てていません。しかも、途中に失敗もあって、うまく成長しなかったものもあります。来年は、今年の経験を生かしながら、新たに貸していただいた畑にも植えて、本格的に栽培しようと考えています。晴耕雨読ならぬ、“晴れれば畑を耕し、雨が降れば何かを作る” 日々を過ごしています。

  • 雲 on 雲 !?

    雲 on 雲 !?

    以前に 『雲丸(くものまる)』 と題して、江戸時代の狩衣(かりぎぬ/公家が常用した略服)に用いられた有職紋様の型紙を彫ったことを書きました。

    ▼ 有職紋様の 「雲丸」

    ▼ これを、以前に紹介した 『瑞雲柄のスカーフ』 にあしらいます。

    タイトルどおり “雲 on 雲”です。 上に重ねた有職紋様の 「雲丸」に は、銀泥を用いました。つまり、白い雲の上に銀色の雲があしらわれるというわけです。写真ではうまく撮ることができないのですが、結構いい感じになりました。これを定着させる作業のあと、使いやすいサイズに裁断してフリンジをつけて完成です。