カテゴリー: 草木染の方法(YouTubeなど)

このカテゴリーでは、ひとつ屋がホームページやYouTubeにアップした動画を紹介しています。草木染の基本的な方法をはじめ、糸づくりや織り方など、染織に関わる工程を中心にまとめています。実際の作業の流れや手元の動きが分かるように、現場の視点から“How-to”をできるだけ丁寧に解説しています。

  • 桜の落ち葉で染める

    桜の落ち葉で染める

    コロナに始まり、コロナに終わろうとしている2020年。

    春、お花見も自粛されたなか、ひっそりと咲いた桜の木々が、早いもので晩秋のころを迎えています。誰にとっても、特別な年になったにも関わらず、それをあざ笑うように、森の木々はいつもと同じ季節を巡ります。

    第3波の自粛ムードのなか、今回は色づいた桜の葉で絹糸を染めてみようと思います。いろんな方法があるようですが、ひとつ屋なりの染め方でやってみます。お楽しみに!


    桜の落ち葉(紅葉)染め


    ▼ 紅葉が美しい晩秋の桜。
    桜の落ち葉で染める

    ▼染料を作るために、できるだけ赤い葉を集める。
    桜の落ち葉で染める

    ▼1時間ほど、葉を煮る。
    桜の落ち葉で染める

    ▼染まった糸
    桜の落ち葉で染める

     

     

     

  • レモングラス染め/絹糸を4色に染める

    レモングラス染め/絹糸を4色に染める

    草木染らしい色はもちろんのこと、その香りでも私たちを癒してくれるレモングラス。今回の動画では、そんなレモングラスを使って1度に4色の色を染める方法を紹介しています。ぜひ!チャレンジしてみてください。

    ▼ 染めた絹糸で織ったマフラーです。

     

     

  • 【草木染/藍染】沈殿藍の作り方

    【草木染/藍染】沈殿藍の作り方

    「沈殿藍」は「泥藍(どろあい)」とも呼ばれ、古くからインド藍や琉球藍で用いられてきました。日本各地で栽培されてきた蓼藍(タデアイ)でも、同様の方法で藍色成分(インジゴ)を抽出することができます。今回の動画では〝蓼藍による基本的な沈殿藍の作り方〟を紹介します。慣れてしまえば簡単にできるので、ぜひ!チャレンジしてみてください。
    ▼ YouTube に「沈殿藍の作り方」の動画をUpしました。
    ぜひ!ご覧ください。
  • 琉球藍の生葉染め(塩もみ法/絹編)

    琉球藍の生葉染め(塩もみ法/絹編)

    夏にしか染めることのできない「藍の生葉染め」。その色には言葉では表現しがたい藍色の美しさがあります。今回は、そんな「藍の生葉染め」の方法を紹介します。一切の薬品も使わず、どの家庭にもある材料や道具でできることにこだわりましたので、お子様と一緒にキッチンで染めることができます。「蓼藍」でも同様に染めることができるので、ぜひ!やってみてください。


    YouTube には、この『琉球藍の生葉染め』の動画があります。


    琉球藍は、その名のとおり、九州沖縄地方から台湾、インドシナ半島にかけて分布するキツネノマゴ科 イセハナビ属の低木で、古くから藍色の染料植物として用いられてきました。

    ひとつ屋染料農園では数年前から栽培しています。今回は、そんな琉球藍の生葉染めを紹介します。

    ▼まずは必要な道具と材料です。といっても、大き目のボール、粗塩(あらじお)、そして水だけです。

    ▼そして肝心の藍の葉です。収穫は根元から約15センチのところで切り、乾かないようにして作業場へ持ち帰り、すぐにゴミや泥を水で洗い、茎から葉を外します。藍色の成分は 乾くと水溶性を失い、染まらなくなります。逆に水に溶けやすいので 作業は手早くしましょう。

    ▼洗いおえた藍の葉は、新聞などの上に広げて水気をきります。これは、藍の葉のできるだけ正確な重さを量るためです。

    ▼いよいよ藍の塩もみに取り掛かりたいところですが、その前に染めるものを水に浸しておきます。今回は手織り用の絹糸です。

    ▼では、生葉の塩もみを始めましょう。藍葉の重さの10%の塩と水を用意し、ボウルに移した藍葉に振りかけて手でもみます。
    素手でも構いませんが、爪が染まってしまうのでゴム手袋をしたほうがよいでしょう。

    ▼染料が均等にいきわたるようイメージしながら5~10分ほど、お好みに色でなるまで染めます。染め終われば、水で軽くすすぎます。このとき、蛇口からの水に直接あてないでください。

    ▼すすぎを終えたらさばいて、日光が当たる風通しのよい場所に干します。空気に触れることで発色します。

    ▼これが乾けば完成です!今回は“ちょっと不思議なアッシュな藍色”に染まりました。もっと濃く染めてみたければ、藍葉を増やしたり、染めと発色の作業を何度か繰り返したりしてください。

    ▼糸枠にあげれば、光沢のある美しい風情を見せてくれました。これを使ってストールを織ろうと思っています。お楽しみに!

    今回、紹介したのは琉球藍による生葉染めですが、蓼藍やインド藍でも、同様の方法で染めることができます。道具や材料もシンプルでナチュラルなものばかりなので、自宅のキッチンで楽しめます。

    また、塩もみ方法ではなく、生葉をミキサーにかけて青汁を作り、これを染料にして、同様に染めることもできます。

    ただし、絹以外の繊維は、これとは違った方法なので注意してください。機会があれば“綿の染めかた”もUpする予定です。


    同じタイトルのものをYouTubeの動画でも配信しております。ぜひ!ご覧ください。チャンネル登録も、よろしくお願いします。


     

  • 沈殿藍(泥藍/藍錠)の作り方

    沈殿藍(泥藍/藍錠)の作り方

    もう何度も作っている沈殿藍(ちんでんあい)。別名、泥藍(どろあい)。おおよそ失敗なく作れるようにはなったのですが、もう少し濃い藍色にしようと試行錯誤を続けています。今回は、改めて〝蓼藍(たであい)による基本的な沈殿藍の作り方〟を紹介します。ちなみに、沈殿藍はインド藍や琉球藍で藍色成分(インジゴ)を抽出するのによく用いられる方法です。


    ▼ この内容は、YouTube にも「沈殿藍の作り方」として動画をUpしました。ぜひ!そちらもご覧ください。


    沈殿藍(泥藍)の作り方


    ▼ これがタデアイです(タデ科イヌタデ属の一年生植物)。秋には、こんな花が咲きます。ただし、沈殿藍を作るのは藍色成分の多い半夏生(はんげしょう)を過ぎた7月の始めに収穫した藍(一番藍)が最も適しています。花の咲くころは不向きです。

    ひとつ屋染料農園
    ひとつ屋染料農園

    ▼ 刈り取った藍はフタ付きの大き目のバケツにふんわりと入れ、ひたひたの水を注いでから屋外で2~3日発酵させます。藍が水から出ないように落し蓋などをします。下の写真は炎天下で48時間くらいの状態です。

    ※葉のついた茎ごと発酵させてもよいのですが、ひとつ屋では葉のみを発酵させています。藍色成分の多い葉のみを使って、少しでも濃い藍をとりたいからです。

    沈殿藍(泥藍)の作り方

    ▼ 60時間たった状態です。葉は褐色になり、気泡ができた水面には紫色の膜が張って、水にはとろみが出てきます。こうなれば発酵終了です。これ以上、発酵させても色が悪くなります。ちなみに、藍の独特な匂いのうえに強烈な腐敗臭がします。作業は屋外で行いましょう。

    沈殿藍(泥藍)の作り方

    ▼ 葉をきれいに濾しとってから粉末の消石灰を加えます。消石灰は園芸店で購入することができます。20㍑の水に対し、約30㌘ほどの消石灰をいれました(一度に全量を加えずに、泡立ちや色の変化を見ながら少しずつ加えていきましょう。ph値で10〜11です。加えすぎると、白い石灰のせいで色が薄くなります。)。このとき、消石灰を粉末のまま入れるのではなく、300㏄ほど水で溶いてから少しずつ添加してください。

    沈殿藍(泥藍)の作り方

    ▼ 消石灰の加えた後、かき混ぜていると白い泡(上の写真)が次第に青くなり(下の写真)、不思議なことに腐敗臭が消えていきます。空気を触れさせることを意識し、かき混ぜるというより、泡立てるイメージで頑張ってください。また、古くなった消石灰では効果が薄れるらしく、新しいものを使いましょう。

    沈殿藍(泥藍)の作り方

    ▼ さらに撹拌を続けていると青い泡は大きくなり、泡がすぐに消えてしまうようになります。そうなるまでに、かき混ぜる回数が2000回とも、3000回ともいわれています。こうなれば撹拌終了です。

    沈殿藍(泥藍)の作り方

    ▼ 撹拌を終了し、そのまま蓋をして二日ほどおいてからペットボトルなどの容器に移します。藍色成分が沈殿している様子がよくわかります。さらに上水を捨て、このまま保存します。これが「沈殿藍」です。

    ▼ペットボトルから出してバットやボウルに移し、泥状になるまで水分を飛ばしたのが「泥藍」。さらに水分を蒸発させ、乾燥させたのが「藍錠(あいじょう)」(下の写真)です。これを乳鉢で本末にしておくと、使うときに便利です。

    沈殿藍(泥藍)の作り方

    沈殿藍(泥藍)の作り方

    一般的には「泥藍」の状態でペットボトルなどにいれて保存します(乾燥させると退色するという説もあります)。

    長文になりましたが、以上が「蓼藍(たであい)による泥藍(沈殿藍)の作り方」です。これを使っての染め方については、別の機械にUpします。お楽しみに!


    ひとつ屋で「草木染め教室」のほか、Web Shop では植物染料の販売を行っております。ぜひ!ご覧ください。