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縁もゆかりもない場所へ帰る旅

ここ(三重県伊賀市)に来て6年の月日が流れました。今になって思えば、若くもないのに “無謀な冒険”だったような気がします。“縁もゆかりもない ” 場所に、夫婦二人だけで乗り込んできたのですから—。

なので、当初は知人・友人はおろか、話せる人もいない状態で始まり、孤立するばかりの二人。それに追い打ちをかけたのがコロナウイルスのパンデミックでした。

これにより、村のすべての行事が中止となり、ここに暮らす人々と出会う機会さえ失われてしまいました。

まぁ、そのころは家(古民家)の改装にも忙しく、ある意味それはそれでよかったのかもしれませんが、やはり何となく寂しい日々でもありました。

縁もゆかりもない場所へ帰る旅

先日のブログ『祇園祭』でも書きましたが、ようやく徐々に村の行事が復活し、それに参加させていただく機会も増えてきました。すると、顔見知りになったり、冗談が言い合えたり、🍻 が呑める間柄になったり—と、徐々に徐々に親しくさせていただけるようになりました。

今では、大阪で暮らしていたときよりも、ご近所の人と話すことが増えました、齢50を過ぎての大冒険でしたが、今ここにいることの悔いは全くありません!

よく「田舎では時間の流れ方が違うんです」なんて言葉を耳にしますが、確かに私が生まれ育った大阪とは良くも悪くも時の流れが異なります。ただ、私にはここでの時間の流れ方が性に合っているような気がします。

今では “縁もゆかりもない ” はずだったここが、私は大好きです。この思いこそが、私とこの地を繋げてくれる “縁とゆかり” なのかもしれません。それでも、まだまだ私は旅を続けたいような気がしています。ただ、大阪で続けていた “根無し草” の旅ではなく “帰る場所がある旅” がしてみたいと初めて思うようになりました。そんな感覚に自分でも驚くばかりです。

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