実は、このブログ、ひとつ屋が始まる随分と前から続けているのですが、今からちょうど10年前、この店がオープンするのをきっかけに、物づくりに関係ない記事やプライベートな投稿は削除しました。今考えれば、もったいないことをしてしまいました。
最近になって過去のブログを整理していると、投稿記事は削除されていますが、当時の写真がサーバーに数多く保存されていることに気付きました。
その一つがこれらの写真です。確か—、当時『原始人カレー』というタイトルで投稿した記事の写真で、ご覧のとおり、焚火でカレーを作っている様子です。
実はこれ。幼稚園の年長さんだったか、小学校1年生だったかの息子と二人でキャンプにいったときに作ったカレーなんです。キャンプといってもテントで寝泊まりしたのでもなく、母の実家の裏山で、このカレーを作っただけなのですが、そのコンセプトは「食材はスーパーで買っても、鍋以外は現代の調理器具を一切使ってはダメ! 原始人のように自然の中にあるもので調理すること!」というもので、肉や野菜を切ったり、皮をむいたりするために河原へ行って尖った石や表面がザラザラしたものを探して調理しました。なので、具材が3枚目の写真にあるように、大きさも切り口もバラバラなんです(笑)。
もちろん、ランプも着火剤もライターもありません。さすがに火打ち石や火起こしは使いませんでしたが、スタートは数本のマッチだけ。数本で火を起こすのに失敗すれば、晩御飯なし!という状況に、ドキドキ & ハラハラで泣きそうだった息子の顔が、20年近くたった今も昨日のように思い出されます––。
と、なぜ今日のブログにこんなことを書いたかというと、昨日の投稿『夏休み企画 【草木染 親子体験教室】を終えて』のなかで「キットではなく、マニュアルもなく、ましてやネット(スマホ)検索することもダメ!「 失敗してもいいので自分で考えてやってみよう!」をコンセプトにしたと書きましたが、実はその背景には、この「原始人カレー」の経験があったからなんです。
私は教育者ではないので、難しいことは分かりませんが、大人には失敗に見えても、子供には“ 大成功!” ということがたくさんあるんでしょうね(知らんけど🤭)。とにかく、この見た目の悪いカレーが、とても美味しく、二人にとって良い思い出であることは事実です。
追記/時おり、昔の写真を探しては懐古的な投稿をするかもしれません。よろしくお願いいたします。