タグ: ひとつ屋シルク

  • ひとつ屋の桑園がスタートしました!

    ひとつ屋の桑園がスタートしました!

    三重県の伊賀市に工房を構えた理由の一つに、ここで“伝統的な養蚕と製糸”にチャレンジしたかったからです。大規模にするのは無理でも、自分たちの製品に使う絹糸くらいはできるんじゃないかと夢見ています。

    コロナのせいで予定より一年遅れの作業となりましたが、先日から畑に桑の木を【ひとつ屋染織農園】の一角に植えはじめました。将来は、できた繭を使った座繰りや糸づくりなどのワークショップも計画しています。

    ▼ まずは養蚕用の桑(一之瀬)をメインに、ジャム用の桑(マルベリー)を加えて、約60本の桑を植えました。
    ひとつ屋の桑園がスタートしました!


    余談


    同じ日、裏の畑の隅に、ワサビとミョウガも植えました。これで 🍺 をやるのが楽しみです! あッ! 枝豆も植えよっと!

    ひとつ屋の桑園がスタートしました!

  • レモングラス染め/絹糸を4色に染める

    レモングラス染め/絹糸を4色に染める

    草木染らしい色はもちろんのこと、その香りでも私たちを癒してくれるレモングラス。今回の動画では、そんなレモングラスを使って1度に4色の色を染める方法を紹介しています。ぜひ!チャレンジしてみてください。

    ▼ 染めた絹糸で織ったマフラーです。

     

     

  • 繭からショールへ(座繰り編)

    繭からショールへ(座繰り編)

    繭が手に入ったので、久しぶりに座繰機を出して糸を取ってみました。繭が美しくも素朴な糸になりました。資料館に行ったり、昔の映像を見たりして、独学でここまでできるようになりましたが、ここから先――この生糸を撚り合わせ、精練して、自分が望む糸の姿にするのが難しいんです。正直のところ、いまだに納得するものになったことはありません。が、今度こそッ!いろいろと工夫と作戦を考えています。さぁ、どうなるか⁉ 楽しみにしていてください。

    ▼平成30年度の乾繭です(平成最後の繭!)。まだまだ糸づくりも模索中の私には、これがちょうどいい。繭から生糸へ(座繰り)

    ▼座繰り中。でも、もたもたしていたので、お湯が黄ばんできました。
    繭から生糸へ(座繰り)

    ▼それでも、美しくも素朴な生糸になりました。これを撚り合わせて、手織り向きの糸にしようと思っています。
    繭から生糸へ(座繰り)

  • 桜染めのストール

    桜染めのストール

    今回は「桜染めのストール」という短いタイトルですが、本当は「自分で育てた蚕の繭を自分で紡いで糸にし、自分で桜で染めて自分で織ったストール」としたいほど、時間と手間がかかったストールができました!

    蚕を育てて糸になるまでは、先日のブログ『蚕から糸へ。』をご覧ください。今日は、糸から完成までを紹介します。

    ▼ 前回までに作った糸です。繭を煮て真綿にし、紡毛機を使って紡いで単糸、そして双糸にしたものです。正直、独学です。というより “我流” です――。

    ▼ まずは桜で2種類の色に染めました。これで綾織を想定しているのですが、同系色でも違った色の糸にしたほうが立体感を感じられるのが理由です。

    桜染めのシルクストール

    ▼ この糸を想定どおり、綾織にします。あまり具体的な柄にせず、立体感を感じさせてくれる模様を選びました。色の濃いほうの糸を経糸に、薄いいほうを横糸にして織り始めました。

    桜染めのシルクストール

    ▼ ついに織り上がりました! フリンジを作って水通しをしています。あくまで我流なので、この作業が必要なのかは不明ですが、これをすることによって織目が整う気がするので、ひとつ屋では必ず水通しの作業をします。

    桜染めのシルクストール

    ▼ 次は形を整えながら乾燥し、仕上げにアイロンをかけて完成です! 蚕を育てるところからすれば、完成までに3年を要しました。われながら「よくやるなぁ~」と思います(笑)。完成品をご覧ください!

    桜染めのシルクストール

    桜染めのシルクストール

    桜染めのシルクストール

     

  • 蚕紗(蚕の糞)染め

    蚕紗(蚕の糞)染め

    昨日は養蚕(蚕)のことを書きました。今日は、その副産物について書きます。それがこれッ! 蚕の糞――つまりウンコ💩です‼

    蚕紗(蚕の糞)染め

    といえば、え”~ッ‼ って感じですが、まったく臭くもなく、もしろ凝縮された桑の良い香りがするくらいです。しかも、栄養豊富な蚕の糞は「さんしゃ(蚕紗)」と呼ばれ、古くから関節痛や神経痛、結膜炎などの漢方薬として利用されてきました。

    ほかにも、脱臭剤や整髪料 、歯磨き粉、鉛筆の芯などにも利用されたそうです。現在でもインターネットで「蚕のふん」と検索してみると、アイスクリームやクッキー、お茶などの食品についての結果が表れます。

    そして、聞くところによると染料としても利用されていたとか。早速!羊毛を染めてみました。


    Process


    ① 染め方は基本的な草木染めの方法です。ますは蚕紗を煮て染料を作ります。蚕の糞なので、煮溶けてしまい、濾すのが面倒そうだったので、不織布の排水溝ネットに入れて煮出しました。

    蚕紗(蚕の糞)染め

    ② 染料に鉄で先媒染した羊毛を入れ、時間をかけて加熱し、ゆっくり染めていきます。

    蚕紗(蚕の糞)染め

    ③ 今度は時間をかけて、ゆっくりと覚まし、よくすすいでから乾燥します。

    蚕紗(蚕の糞)染め

    ④ これをカードがけして紡毛機で糸に紡いでいきます。

    蚕紗(蚕の糞)染め

    蚕の糞で染めたとは思えないほど美しく深い色に染まりました。もちろん、匂いなど “糞で染めた” ことに由来する不快感は一切ありません。さぁ、何を織ろうか‐‐‐、今から楽しみです。