タグ: バティック

  • 脳をフリーにして

    脳をフリーにして

    新年 明けましておめでとうございます。
    今年は、いろんな物ごとに対して固定観念を持たず “脳をフリー”にして取り組もうと思っています。
    そこで早速! こんなものを染めてみました。これはロウケツ染めで、墨(松煙)と柿渋を使っています。草木染では真っ黒に染めるのが意外に難しく、これまでの作品ではグレーとの対比が納得できませんでした。そこで、今までの固定観念を捨て、いつもとは違った方法で染めてみました。もう少し改良の余地はありますが、思った黒に近づけることができました。

    脳をフリーにして

    ▼ 製作途中(黒を染める前)
    脳をフリーにして

    脳をフリーにして――などといいながら、ある意味 “相変わらずの ひとつ屋😅” ですが、今年も何卒よろしくお願い申し上げます!

  • ベンガラと松煙(墨)によるロウケツ染めTシャツ(part1)

    ベンガラと松煙(墨)によるロウケツ染めTシャツ(part1)

    少し前に『天然顔料によるロウケツ染め』 と題して、弁柄(べんがら)や黄土(おうど)などの天然顔料を使ったロウケツ染めについて書きました。あくまでも実験的な試みだったのですが、思った以上に、よい感じだったので、今度は本格的にTシャツを作ろうと思い、作業を開始しました。


    【天然顔料によるロウケツ染めの方法】


    今回も前回と同様に、ちょっとアフリカっぽい感じのデザインです。というのも、僕のなかで“土顔料染め”といえば、“アフリカの泥染布”が連想され、ついつい それっぽいデザインになってしまいます。それでは、早速!! 作業開始です。

    ▼ まずはニット生地に下絵を描きます。

    ベンガラと松煙(墨)によるロウケツ染めTシャツ(part1)

    ▼ 下絵にそって蝋(ろう)を置いていきます(防染力を高めるため、二度の蝋置きをします)。

    ベンガラと松煙(墨)によるロウケツ染めTシャツ(part1)

    ▼ 蝋で囲んだ部分を天然顔料で染めていきます。

    ベンガラと松煙(墨)によるロウケツ染めTシャツ(part1)

    ▼ ちなみに、こんな刷毛(はけ)を使って顔料を刷り込むように染めていきます。

    ベンガラと松煙(墨)によるロウケツ染めTシャツ(part1)

    今日の作業は、ここまでです。焦る気持ちを抑えて、土顔料で染めた部分が充分に乾くのを待つとしましょう。これが乾燥したら顔料の上から蝋で伏せ、布全体を浸染します。その作業は次回です。お楽しみにッ!!

  • 天然顔料(ベンガラ染め)によるロウケツ染め(後編)

    天然顔料(ベンガラ染め)によるロウケツ染め(後編)

    前回のブログ 『天然顔料によるロウケツ染め』の後編です

    話が前後しますが、まず “天然顔料” を簡単にいうと、色のついた “土” や “泥” のことです。地球上には、火山の活動や水の流れ、動植物の営みによって、さまざまな色の土や岩(鉱物)が生み出されます。これを粉砕したのが天然顔料で、日本画で使われる岩絵具(いわえのぐ)やベンガラも、そうしたものの一つです。

    ところが天然顔料は、それそのものでは何にも定着しません。例えば、神社の鳥居が赤いのは、古くは赤い土顔料(弁柄)を塗ったからなのですが、このときにも顔料だけでは直ぐに剥がれ落ちてしまうので、柿渋や油などに溶いて塗り重ねて定着させていました。

    しかし、布(衣服)に顔料を染めつけるのに、柿渋や油では着心地が悪くなってしまいます。そこで先人たちは、布に対する固着剤(バインダー)として、動植物から得たタンパク質を用いました。

    時代や場所によっては、このタンパク質を動物の血や乳などの体液から得たようですが、それでは入手が困難だろうし、保存性が悪いうえに、作業中の匂いも気になったでしょう。そこで、染色の分野では古くから大豆の絞り汁である呉汁(ごじる)を用いてきました。ちなみに、今回使っている土顔料には固着剤(バインダー)にアラビアガムに似たものが使われているそうです。

    かなりウンチクが長くなりましたが、このことを頭に置いて、作業の続きです。


    ▼ 前回までに「堰出し」と「ロウ伏せ」をし、地染めをしています。

    ▼ これを乾燥させてからロウを落とす「脱蝋(だつろう)」をします。※定着剤が効きが弱いので脱蝋は、できる限り短時間で行います。

    ▼ 「脱蝋」を無事に終え、乾燥させてから呉汁を塗り、再び乾燥させて蒸し器で蒸します。

    ▼ 天然染料だけとは思えないほど、いい感じに染まりました。

    今回の「天然顔料によるロウケツ染め」は実験的な試みで、随分と手間がかかりました。が、比較的に堅牢度も高く、今後さまざまなデザインに応用できそうです。さらに改良して、いろんな表現に挑戦していこうと思っています。

    どうぞ、今後をお楽しみにッ!!

  • ろうけつ染め(スタンプ)

    ろうけつ染め(スタンプ)

    最近、ろうけつ染めにハマっています。今回は、道具箱の中にあった こんな木片を利用してブロック・プリントのような柄に試験的なチャレンジをしました。

    ろうけつ染め(スタンプ)

    その方法は、いたって簡単。温めた蝋(ロウ)に、木片の先を浸し、充分に温めてから、布に押し当てていきます。まるで、スタンプを押していくようにすると、こんなふうになります。

    ろうけつ染め(スタンプ)

    これを藍(もちろん、自家製です!)で染め蝋を落とすと、こんな柄が浮かび上がります。

    ろうけつ染め(スタンプ)

    もう少し近づいてみると、いい感じに亀裂模様が入っています。

    ろうけつ染め(スタンプ)

    なんとなくですが、この技法のコツがつかめました。今回は試験的な試みだったのですが、次は本番です。Tシャツでも縫ってみようと思います。

  • ろうけつ(亀裂模様)の染め方

    ろうけつ(亀裂模様)の染め方

    腰のほうも随分とよくなり、作業場も整理できたことなので、久しぶりに「ろうけつ染め」をしようと思います(ろうけつ染めは、ほんとッ!! 手間がかかります)。


    【ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)】


    ▼ まず最初に用意したのが、天然の黄土で染めた生地(もちろん、これも 【ひとつ屋】 で染めています)。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ これを新聞の上に広げます。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ ハケで蝋(ロウ)を塗っていきます。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ ちなみに、これが蝋です。今回はパラフィンにステアリン酸を配合したものを使いました。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ 蝋を充分に乾かすと、昆布のような硬さになります。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ まずは、これを大まかに割ります。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ さらに、染料の中で細かく割りながら染めていきます。蝋の亀裂に染料が入っていきます(天然顔料の「ベンガラ」で亀裂部を染めました)。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ 亀裂の染色が終わったら、ここでいったん乾かします。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    今日の作業はここで終了です。赤いベンガラ染料が乾いたら、これを熱湯に入れて蝋を落とす「脱蝋(だつろう)」という作業を行います。すべてを天然染料でやってみているのですが、熱湯で炊く脱蝋の作業で染料も落ちてしまわないかが心配です。