前回のブログ『ウッドデッキを作る』ではここまでだったデッキです。

オイルステインを塗れば、こんなふうになります。


すっごくいい感じです。あまりの嬉しさにデッキの上で、ひとり小躍りしました😅

前回のブログ『草木染の店らしく』で紹介した野地板にベンガラを塗った壁材が乾くまでの間、下図の〇囲みのスペースにウッドデッキを作る作業です。
▼ 丸で囲んばスペースにウッドデッキを作ります。

ここは上の図でも分かるように、厨房が狭くなったことで生まれた店内側のスペース。もちろん!! 店内と同様に“ふつうにフラットな床”にしたかったのですが、厨房の一部だったので様々な配管があります。



これらを塞いでしまうわけにはいかないので、この床面から少し上げたところに床を作ってウッドデッキにします。というわけで、まずは床下の骨組みを組みます。

さらに、床板を張って、いっちょあがりです。

と、いいたいところですが、まだ仮止めの状態です。実は、この床板――、いわるゆ2×4の安い材なので、一般の床材のように実(サネ)がありません。なので、かなり寄せて張り付ける必要があります。それに色も考えなければなりません。でも、ともかくッ!! ひと段落つくことはできました。

前回のブログ『厨房を作る』に書いたとおり、1枚78円の杉板は「野地板(のぢいた)」や「バラ板」などと呼ばれる材で、本来は建物の壁、特に伝統的な土壁の下地に使用される材なので、最近の工法ではあまり使われなくなりました。また、もともとから目に触れることのない下地材なので、材木としては決して良くない間伐材などが利用されることの多いものです。
▼ もう何ヶ月も前から改装現場の壁にこうして 立てかけられている杉板。

が、なんといっても安いのがいいです。しかも素人にも扱いやすいうえに素朴な雰囲気が好きで、よく僕は野地板を使います。2階の改装時にも廊下の突き当たりで焼き杉の腰壁を作りましたが、これもこの材料です。
▼ 焼き杉(浮造り)の腰壁(詳しくは『焼杉の浮造りで作った「腰壁」』をご覧ください。)

手間をかけてやれば、とってもいい表情を見せてくれるんです(写真が悪くて、すみません)。ということで、1階(ショップ)でも野地板を多用と思い、まずはしっかり乾燥させようと干し始めたのが数ヶ月前のこと。今回は、この板をサンドペーパーでよく磨いてから、オイルステインでいろんな色に染めて張り、ちょっとモダンな壁を作ろうと考えています。
そんな構想を、染色のことで厚意にしていただいている 『ベンガラの専門店 古色の美』 さんに、お話させていただいたところ、「せっかく、ここまでされているんだから、石油系のオイルステインではなく、天然の“ベンガラ”を使ってみれば! 草木染の工房だし—」とアドバイスいただいたので使ってみることにしました。
▼ 早速に送っていただいたベンガラ4色。

布を染める“顔料”としてはベンガラを使っていますが、これを木材に“塗料”として使うのは始めて。ですが、丁寧に使用方法を説明してくださいました。それによると、天然成分のみで塗膜を作るためにミルクの成分を加えてあり、それが冬の寒さで固まらないように、湯煎しながら塗っていくとよいとのこと。
▼ ストーブを利用して湯煎しならの塗布です。

こうして野地板に塗ったあと、半乾きの状態の時に余分なベンガラを固く絞ったウエスで丁寧に拭き取って木目を立たせると、ほんとッ!! 美しい木肌が現れます。
▼ 自前の黄土を加え、合計で5色に仕上げました。

野地板のような荒材にオイルステインを塗ると、木に浸透しすぎて木目までに染まってしまって、その雰囲気が台無しになってしまうことがあります。そういう点からも、ベンガラ塗料はオイルステインより、はるかに良い状態でした。もちろん!! 天然素材なので、色の雰囲気もバッチリです。これからは、いろんなところにベンガラを使っていこうと思います。
これを充分に乾燥させてから壁に張っていきます。

ショップが完成したら、小さな小さなカフェを併設しようと思っています。お茶を飲みながら、の~んびりと本を読んだり、ギャラリースペースの作品を鑑賞したりが、できればいいなと思っています。
※ すでにカフェは営業しておりません。
なので、もともと洋食屋さんで最初から厨房のあったこの物件にしましたが、少しばかり厨房が大きかったので、ほんの1mばかり小さくしようと改装を始めのですが、次第に大掛かりな工事になって収拾がつきません。でも、正月返上で作業し、一度は解体した壁の骨組みを再び組み上げることができました。
▼ 平面図。before & after

▼ 改装前。今見れば、これはこれでよかったのに、わざわざ改装を始めてしまいました。

▼ 厨房を1mほど短くしてカウンターを取り除きました。

▼ 厨房を囲うために、骨組みを組んでいきます。

でも、ただ短くして囲ってしまうだけでは、せっかくのDIY改装なのに面白くありません。そこで、収納力をアップするために、壁の厚みを利用して小さな棚を作ったり、後のち自由に棚が作れるように厚い板を壁に仕込んでおいたり、掃除や機器の入れ替えの時には楽に作業ができるように大きく開口できるようにした壁にしました。
▼ 小さな棚を作っておきました。

▼ 厚い板を張り、扉を作りました。

これで、厨房を囲う壁の骨組みができました。次は、ここに張っていく板材の準備です。ちなみに、下の写真が壁に張るための材料です。杉の板で、サイズは90mm×2100mm 厚み12mm。価格は、な・な・なんとッ!! 1枚78円(税込み)です。全部で60枚を使う予定ですが、それでも総額5,000円弱ですが、元来は下地に使う材なので、乾燥していないうえに表面もザラザラ。でも、手間をかけてやれば、いい表情をみせてくれるんですよ。お楽しみにッ!!


先日来、悪戦苦闘しているのが、花壇を囲うように作らなければならない入窓(逆出窓)。まるで壺庭のような風景にしたくて頑張ってはいるのですが、この窓の横にあるドアとの兼ね合いがうまくいかず、一度は完成しながらも再び解体して作り直しました。その入窓の骨組みが、ようやく完成したのでUpします。
▼ 完成した入窓(逆出窓)の骨組み。

この写真で僕が作りたいものがイメージができますか? 下の平面図と合わせれば、少しは具体的になりますか?

ちなみに、もともとの柱の位置と新たな柱の位置では、こんなにもズレが生じてしまいました。ちょっと怖いような気もしますが、もともとも柱も根元が腐っていたので、このほうがマシでしょう。そのうえ、最終的には金物の補強もします。

さぁ、次はこの骨組みに、壁や天井、さらには窓を作りつくていく作業になります。完成までには、まだまだ遠い道のりがありますが、とりあえずは確実に前進しているのでOKとしましょう。