タグ: 放棄竹林

  • 今年最後の筍ごはん

    今年最後の筍ごはん

    我家の裏山には竹林があります。しかし、ここも全国的に問題になっている いわゆる “放棄竹林” です。この家に移り住んでから、少しずつ手を入れてはいるのですが、正直のところ、まだまだといった状態です。

    そして、これ以上 “竹害” を広げないためにも、この時季に行う大切な作業があります。それが “筍狩り” です。と聞くと、とても長閑な風景を思い浮かべますが「雨後の筍」の言葉どおり、雨上がりの翌日などは、あちこちから筍が出てきます。その量は半端なく、夫婦二人の我家では食べきれるものではありません。しかし、そのまま放っておくと竹林は荒れ、害獣をも呼び寄せてしまうことになってしまいます。

    ゆえに、まるで “戦いのような筍狩り” が恒例の年中行事――。それでも毎年、旬の筍をいただくのは、とても楽しみです。毎日のように採りに行った筍ですが、そろそろ今年も最終版。本日の夕食は今年最後の筍ごはんと炒め物です。その季節にしかいただけない味は、田舎暮らしのだいご味でもあります!

    筍の季節が終わると、梅雨のはしりのころを迎えます。こうして季節はめぐり、少しずつ時が過ぎていきます。

     

  • 放棄竹林の竹を燃料にする取り組み

    放棄竹林の竹を燃料にする取り組み

    ひとつ屋では“草木染製品を持続可能な産業にしたい”という観点から、さまざまな取り組みを行っています。先日のブログでは『放棄耕作地の再生と工芸作物の栽培』というタイトルで、その取り組みについて書きました。

    そして今回は、放棄竹林の竹を燃料にした物づくりについて報告します。


    放棄竹林の燃料化


    ▼ ひとつ屋が三重県伊賀市の古民家に工房を開いたのは2018年の初夏のこと(『伊賀工房のはじまり』)。私たちがここへ来る前は、数十年にわたって人が暮らしていなかった家と、その裏にある里山は荒れるにまかされていました。

    ▼ まずは侵食された場所での竹の伐採です。里山の地面にも光が届くように竹を間引いていきます。ちなみに、竹と竹の間隔は、傘をさして歩けるほどがよいそうです。

    ▼ 伐採した竹は40㎝ほどの長さに切って、かまどの焚き付けにします。かまどは、この古民家にもともとあったもので、ボロボロになっていたものを修理しました(『へっついさん(かまどの修理)』 『かまど火入れ』)。

    ▼ ひとつ屋では、こうして放棄竹林の竹や里山で集めた枯れ枝を燃料に、古いかまどで糸や布を草木染しています。


    ▼ そして今年も、梅雨を前に竹林と里山の整備です。切り出した竹や雑木を切って燃料にておきます。

    ▼ かまどの前に積んでおく竹(薪)。ひとつ屋では風呂もこれで焚くので、アッという間に減っていきます。


    放棄竹林の竹や里山の雑木を燃料にした“ひとつ屋の物づくり”は今始まったばかりで、まだまだ非効率で産業化に至るまでには工夫と時間を要します。それでも、燃料が高騰する世界の情勢を踏まえると、一概に“夢”だとはいえない気がしています。


    ▼ ちなみに、竹林を整備したので筍も採れるようになりました。