タグ: 草木染

  • 納屋2階の改装|第一章

    納屋2階の改装|第一章

    ひとつ屋の作業の中でも、最も散らかりやすいのが“物づくりのための作業場”です。納屋を改装したこの作業場では、収穫した植物の処理や乾燥、木工、機械の修理まで、とにかく何でもここで行います。で、気がつけば足の踏み場がないほどです。


    最近も、材料や道具があふれてどうにもならなくなり、「このままでは本当に仕事にならないな—」と、ため息が出てしまいました。作業を進めるには、まず“スペースを確保する”ことが必要! そこで手をつけることにしたのが 納屋の2階 でした。ここは材料の保管や、植物の乾燥にも使える場所なのですが、前の住人が残した材木が散乱していて、完全に機能停止の状態でした。


    「2階を立て直さないことには、作業場全体が回らない」そう思い、ようやく重い腰を上げて片づけを始めました。

    ▼ 材木と道具が山積みで、手のつけようがない状態。

    物づくりのための作業場|第一章


    材木を一枚ずつ下ろし、動かし、置き直し、また動かし—。同じ作業の繰り返しですが、床が見えてくると、「あ、ちゃんと進んでるな」と思えて気持ちが軽くなります。

    ▼ 床の面が見えはじめ、前に進んでいる実感がわいたタイミング。

    物づくりのための作業場|第一章


    1日目が終わるころには、ようやく歩けるだけの広さが戻り、乾燥や保管に必要な動線も見えてきました。まだまだやることは多いのですが、「ここならうまく使えそうだな」と感じられるところまで回復しました。

    ▼ 少しずつ“物置兼・乾燥スペース”としての形が戻ってきた納屋の2階。

    物づくりのための作業場|第一章

    畑と同じで、こういう整理も“ひとつ一つ”の積み重ねが大切ですね! なにせ「ひとつ屋」ですから—🤣
    この続きも、またブログで紹介していきます。楽しみにしていてください!

  • 秋晴れのもとで――ひとつ屋の秋仕事

    秋晴れのもとで――ひとつ屋の秋仕事

    清々しい秋晴れの日。澄んだ空気と柔らかな陽ざしのもと、草木染工房 ひとつ屋では、秋の手仕事が進んでいます。藍のタネを干し、亜麻を乾かし、緑綿や茶実ガラを選り分ける――どれも冬支度としての作業です。“農のある暮らし” のなかで受け継がれてきた「自然とともに働く時間」。そんな秋の日常を、今日は少しだけ紹介します。


    天高く馬肥ゆる秋――。今日は清々しい秋晴れです。乾いた空気、やわらかな日差し。収穫物を干すには、まさに“絶好の日より”。空の青さがまぶしく、庭の作業もついはかどります。

    秋のひとつ屋では、草木染や織りに使う素材の手入れが続きます。

    今年収穫した藍のタネを天日に干しています。これは、来年の藍を育てるための大切なタネ。小さな粒ひとつひとつに、次の季節の命が詰まっています。

    こちらは亜麻(あま)です。茎を乾燥させて糸にし、リネンとして織ります。太陽の光をたっぷり浴びた亜麻は、やがて軽やかな布となって日常に戻ってきます。

    左のざるには緑綿、右には茶綿の実ガラ。緑綿はガラ紡で糸にして布を織り、茶実ガラは天然染料として使います。
    どちらも自然の恵みを無駄にせず、次のカタチへとつなげます。


    こちらは沈殿藍(泥藍)を乾燥させて「藍錠(らんじょう)」にしているところ。発酵と時間がつくり出す藍色。ひとつ屋の染めの原点です。

    ただ、この季節になるとカメムシも元気いっぱい。憎き存在ではありますが(笑)、彼らも同じ時間を生きる仲間です。


    秋の陽ざしのもとで作業をしていると、自然と一体になったような心地になります。すべてが次の季節へとつながっていく――そんな実感を覚える一日でした。

     

  • ボールワームとの闘い ―― 秋の学び

    ボールワームとの闘い ―― 秋の学び

    今年も「緑綿(りょくめん)」は、順調に育ち、たくさんの実をつけてくれました。けれども、中にはぽっかりと穴のあいた実も—。
    ※ ひとつ屋での「緑綿栽培」については、以前のブログ『緑綿(りょくめん)製品の開発』をご覧ください。

    ボールワームとの闘い ― 秋の学び

    調べてみると、これは “ボールワーム” という虫の仕業でした。ちなみに、ボールワームとは、綿の実(ボール)の中に入り込んで、種や綿の部分を食べてしまう小さな幼虫のこと。名前のとおり “綿のボールに入る虫” という意味です。

    幸い、被害は一部の実だけでしたが、中を開けてみるとグチャグチャの茶褐色で、やはりショックでした。

    ボールワームとの闘い ― 秋の学び

    それでも、これも自然と向き合っているからこその経験。来年は、虫が近づかないように天然素材の「忌避剤」を使ってみようと思います。ハーブ系や木酢液など、植物にやさしい方法を試して、できるだけ自然なかたちで守ってあげたいです。

    悔しさの中にも学びがありました。自然と共に育てる楽しさと難しさを、またひとつ感じた秋の一日でした。

  • 刷り込み刷毛がどっさり!

    刷り込み刷毛がどっさり!

    染めの仕事に欠かせない道具のひとつ「刷り込み刷毛(すりこみばけ)」

    このたび、某オークションで思わず“箱いっぱい”落札してしまいました(笑)。
    届いた箱を開けてみると、大小さまざまな刷毛がどっさり。新品とはいかないまでも、まだまだ現役で活躍してくれそうなものばかりです。

    どっさりの刷り込み刷毛!

    これだけあれば、しばらくは安心。いや、それ以上に!「これだけあるんだから、頑張っていっぱい作品を作らなくちゃ!」という気持ちの方が強くなります。

    道具との出合いもまた、創作の原動力。次はどんな布を染めようか、どんな色を生み出そうか—。
    新しい刷毛たちを眺めながら、わくわくが止まりません。

  • 第三回 受講生作品展を終えて

    第三回 受講生作品展を終えて

    2025年3月28日(金)~30日(日)の間、ひとつ屋の実店舗にて開催した【第3回受講生作品展】が無事に終了しました。

    期間中、たくさんの方に足を運んでいただけましたことに心より御礼申し上げます。また、各特別ワークショップでレクチャーいただいた先生をはじめ、その準備に勤しんでもらったスタッフにも心から御礼申し上げます。


    展示風景



    特別ワークショップ


    (ネパールカレー教室)


    追記


    コロナウイルスのパンデミック収束後、慌ただしく再開した ひとつ屋の草木染ワークショップ。当初は「受講希望者はいないだろうなぁ~ 😮‍💨」と覚悟していたのですが、再開後すぐに数名の方が通い始めてくれました。その後も徐々に受講生さんは増え、再開の約1年後には初めての【受講生作品展】が開催でき、さらに1年後には2回目、そして今回が第3回となりました。

    普通なら回を重ねるごとに主催者としては慣れていくはずなのでしょうが、私の場合は逆に緊張は増していくばかり。というのも、受講生さんたちの作品レベルが上がったのはもちろんのこと、制作の真摯な姿勢、そして作り手としての世界観が強く伝わり、小さな展覧会とはいえ、これを安易に考えたり、やっつけ仕事にしたりしたくない!という思いが強くなってきたからです。

    といいながらも、まだまだ私の気が回らず、不備なところもあったかと思いますが、とにかく無事に終われたことに感無量です。

    これからも、さまざまなワークショップやイベントを企画していこうと思っています。また秋には、はじめての “文化祭” の開催も考えておりますので、ぜひ!楽しみにしていてください。今後とも、ひとつ屋を何卒よろしくお願い申し上げます。