葛飾北斎の『富嶽三十六景』にちなんで始めた『あべのハルカス 三十六景』。第十三景となる今回は、わが工房 【ひとつ屋】 の物干し台から眺めたハルカスです。
工房のリノベーション(リフォーム)が一段落したので、ちらかり放題だった部屋を大掃除しました。改装工事でホコリだらけになっていたカーテンやマットも、一気に洗濯し、カゴいっぱいの洗濯物をもって、古い木の物干し台に上がれば、目の前にはハルカスがそびえ立ています。
この辺りは、先の大戦でも戦禍(空襲)を免れたところで、大阪市内でも比較的多くの古い家が残ってます。ひとつ屋も、そんな古家の一つで、周囲の家々とともに低い家並をつくっています。五月の空に、甍の波と鯉のぼりならぬ、あべのハルカスの風景が印象的です。