カテゴリー: ブログ

ひとつ屋の日々の仕事や判断、その背景にある考えを、いくつかのカテゴリーに分けて記録しています。畑で植物を育て、染め、織り、道具を整え、作り続ける。その過程で起きた迷いや選択を、現場の視点から綴っています。完成品だけでなく、そこに至るまでの時間や思考も含めて残す記録です。

  • インドアカネで染める。

    インドアカネで染める。

    できるだけ自分で育てたり、採取したりした染料植物を使って染めようと心がけていますが、それだけでは限界があるので、ときには染料店で購入したものを使うこともあります。その代表が茜(アカネ)です。


    「茜」は、日本にも自生するアカネ科の蔓性多年生植物で、本州をはじめ、四国や九州での路傍や林で見ることができます。根から赤い染料を抽出することができるので、つまり“赤根”なんです。紅花(ベニバナ)よりも古くから染料として用いられてきましたが、日本の茜は手に入りにくく、一般の染料店で売られているのは、西洋茜(セイヨウアカネ)やインド茜がほとんどです(上の写真は「インド茜」です)。

    染色方法は最も基本的な方法で、ただ煮出した液に布を浸し、その後に媒染します。その媒染も、明礬(みょうばん)で大丈夫なので、とても手軽に染めることができます。下の写真は染色中です。“濃染処理をした布”と“精練のみの布”です。


    写真は上から、“精練のみの布” “濃染処理をした布”。三番目が“回数を重ねて濃く染めた布”です。どれも、フリンジをつけてスカーフに仕立てる予定です。

    茜はとても美しい色に染まります。お盆も過ぎ、これからの季節には茜色が似合います。そんな色を、いつの日か、自分で採取した “日本茜” で染めてみたいです。


    2019年の夏
    インドアカネの販売開始!

    ※ インドアカネは、ひとつ屋の実店舗のほか、Amazon楽天Yahoo!creema などでも販売しています。

  • 大阪の自然

    大阪の自然

    自宅から染色学校へは約1時間。といっても、車でも電車でもなく、自転車です。週に一度の通学なのですが、少しでも運動になれば !と思い、この酷暑のなか、汗を拭き拭き、ペダルをこいでいます。

    つい先日のこと、その通学の途中に、ふと見上げると遠くに生駒(いこま)の山々が美しく見えています。この学校に通いはじめて、もう2年目に入ったというに、最近その光景に気付きました。

    大阪の自然

    子供のころは大阪市内からでも3階ほどの建物に上がれば、東に生駒山や金剛山(こんごうさん)の山並みが見えたものですが、今は数多くのビルに遮られ、ほとんど見ることができません。

    考えてみれば、南北に細長い大阪のこと、思いのほか山と海との間に距離はありません。実際、海岸部から自転車で1時間足らずで、こんなにも山は近くになります。

    大阪の自然
    確か、戦国時代に日本にやってきた宣教師の日記にも、生駒の山から光り輝く大阪城(当時の大阪城は金箔瓦)が見えたということが書かれてあるとか。きっと見えたんでしょうね。どこからでも山々が、そして大阪城が—。

    “喧騒の街”というイメージが付きまとう大阪ですが、意外も山も海も近くにあり、かつてはそれらと密接に繋がった文化を育んできました。ところが、今では西部(海辺)に暮らす僕らすら、この街で海を意識したことなんてありません。なので、いつも思うんです。大阪に生まれ育った者らしい作品を作ろうと思えば、歴史や文化はもちろんのこと、もう少し“大阪の自然”についても勉強しなけば! と。

  • わりばし絞り!?

    わりばし絞り!?

    前回のブログ『板締め絞り』の続編です。今回は板ではなく、割箸(わりばし)を使って絞ってみました。 今回も、スカーフを染めてみました。で「板締め絞り」ならぬ、これぞ「わりばし絞り」です!

    まずは、スカーフを長手方向にジャバラ折りして、「八」の字になるように割箸で布を挟んでいきました。割箸の両端は、ゆるまないように輪ゴムでしっかり縛ります。

    ↓ これを藍で濃く染めます。

    充分に発色させた後に、割箸を解けば、ご覧のとおりの模様があらわれます。しかし、僕のイメージでは、もっとハッキリした柄だったので少し残念です。でも、これはこれで良し!! とします。ただ、少し男性っぽい柄になったので、紳士用のスカーフにすることにします。それにしても、この技法はまだまだ勉強が必要ですし、新たな発見はいっぱいです。

  • 板締め絞り

    板締め絞り

    伝統的な染めの技法の一つに「板締め絞り(いたじめしぼり)」というものがあります。文字どおりの “板で布を締めて絞り模様を施す” 技法で、ときどき浴衣などに見られる模様です。いわゆる伝統工芸っていうよりも、もう少し庶民的な民芸といわれるものに近い技法です。

    民芸的な技法が大好きな僕ですが、実は、これを本格的に試したことがありません。そこで今回、見よう見まねで、板締め絞りにチャレンジしてみました。板締め絞りの染め方は、おおよそ下記のとおりです。

    まずはスカーフ。長手方向にジャバラ折りした布(ストール)を、さらに三角形に折り重ねておきます。それが下の写真の状態です。

    ▼ ジャバラ折りして三角形に折ったストール
    板締め絞り

    ▼ 三角形に折り重ねた布を板に挟み、クランプで締めておきます(三角形に板で挟んだりもしmす)。
    板締め絞り

    ▼ これを染料に藍に浸して染めます。
    板締め絞り

    板締め絞り

    ▼ このクランプを外して、広げると、こんな模様が現れます。
    板締め絞り

    う~ん🤔 ビミョ~!? 正直のところの感想です。もう少し、自分なりの研究が必要なのですが、なんとなく、原理とコツはつかめました。当たり前のことなのかもしれませんが、物づくりって、一度目より二度目、二度目より三度目—と、回を重ねるごとに上手くなっていくものです。ただ、初めのころの失敗期を終えるまでが辛い。頑張ります!

  • 雲の型紙

    雲の型紙

    雲の型紙を使ったTシャツ作りをしているのですが、失敗ばかりか続いています。今回はそのリベンジです!


    今回は染色の学校で習ったばかりの布に銀箔を貼る技術を使って“冴え冴えと輝く月”をも表現しました(写真では銀箔が分かりにくくて、すみません!!)。う~ん、ここまではうまくいって。失敗しないように、残りの作業を慎重に行います。


    ※ 完成後の作品は、Tシャツ 『 十三夜 』をご覧ください。