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インドアカネで染める。

できるだけ自分で育てたり、採取したりした染料植物を使って染めようと心がけていますが、それだけでは限界があるので、ときには染料店で購入したものを使うこともあります。その代表が茜(アカネ)です。


「茜」は、日本にも自生するアカネ科の蔓性多年生植物で、本州をはじめ、四国や九州での路傍や林で見ることができます。根から赤い染料を抽出することができるので、つまり“赤根”なんです。紅花(ベニバナ)よりも古くから染料として用いられてきましたが、日本の茜は手に入りにくく、一般の染料店で売られているのは、西洋茜(セイヨウアカネ)やインド茜がほとんどです(上の写真は「インド茜」です)。

染色方法は最も基本的な方法で、ただ煮出した液に布を浸し、その後に媒染します。その媒染も、明礬(みょうばん)で大丈夫なので、とても手軽に染めることができます。下の写真は染色中です。“濃染処理をした布”と“精練のみの布”です。


写真は上から、“精練のみの布” “濃染処理をした布”。三番目が“回数を重ねて濃く染めた布”です。どれも、フリンジをつけてスカーフに仕立てる予定です。

茜はとても美しい色に染まります。お盆も過ぎ、これからの季節には茜色が似合います。そんな色を、いつの日か、自分で採取した “日本茜” で染めてみたいです。


2019年の夏
インドアカネの販売開始!

※ インドアカネは、ひとつ屋の実店舗のほか、Amazon楽天Yahoo!creema などでも販売しています。

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