カテゴリー: 染太郎日記

ひとつ屋の主催「壱つ屋染太郎」が、畑や工房、暮らしの中で感じたことを、そのまま書き留めています。結論や答えよりも、その時々の気持ちや揺れを大切にした、徒然なる日々の記録です。嬉しいことも、悲しいことも、しんどいことも、日々の中でふと浮かんだ疑問も—。そうした個人的な思いを綴ってきたのが「染太郎日記」です。

  • ひとつ屋の強い味方!?

    ひとつ屋の強い味方!?

    この週末は、ひとつ屋の草木染講座を受講してくださる方々が、わざわざ香港(ホンコン)からいらっしゃいます。一日を通しての講習で、午前中は「タマネギの皮を使った多色表現」、午後は「化学染料が登場する以前の色挿し(型友禅、紅型)」を講習する予定です。しかも、計11名を二組に分けて、二日間にわたって行います。
    正直のところ、講習内容は“モーマンタイ(無問題)”なのですが、“問題有り”なのが言葉! 私は英語はもちろんのこと、中国語も話せません――😱
    頼りにしているのが “翻訳機を超えた、夢のAI通訳機”と謳うPOCKETALK(ポケトーク)”だけです!
    日本の草木染の文化や歴史、そして技法を“AI通訳機”を使って伝えることができるのか? 大いに不安ではありますが、とにかく、せっかく香港から来てくださる方々に分かっていただけるよう、AI通訳機を超えて誠心誠意頑張ります!


    ▼ POCKETALK

  • 最近、思うこと

    最近、思うこと

    本格的な百姓暮らしを始めて数カ月。正直のところ、なかなかペースがつかめない。起床して、朝食を食べてから顔を洗って仕事に出かける準備をして—と、そこまでは以前と変わらない日常だが、着るのは作業服と長靴。出社時間もなければ、通勤もない。朝一番に畑を見回り、一日が始まる。雨が降っていれば、納屋で作業し、晴れていれば、日陰の場所から作業する。が、どれもなかなかの作業量である。あれこれとやっているうちに一日が終わり、辺りを見回してみれば、意外に何も進んでいなかったりもする。ここでは都会で働いていたようにはいかない。


    ▼ 仕事道具を入れる「腰袋(こしぶくろ)」。
    最近、思うこと

    齢五十を過ぎて始めた新たな暮らし。若いときのようには体は動かないし、適用力もない。ただただ日にち薬(時間薬)のように、今のペースに慣れるしかないようである。焦らず、慌てず、ひとつ一つを頑張るとする。

  • 伊賀での新しいチャレンジ

    伊賀での新しいチャレンジ

    ひとつ屋の伊賀(三重県)の古民家工房が、宿泊してもらいながら草木染を本格的に学べる施設になれば楽しいだろうなと以前から考えていました。とはいえ、さすがに規模や手間も大きくなるので “それは夢物語だ!” と、自分に諦めを言い聞かせていました。
    ところが最近になって、さまざまな偶然が重なり、にわかに現実味を帯びてきました。そのため、大阪と伊賀との間を頻繁に行ったり来たり。寝ているほかは、そればかりを考えている毎日です――😱

    といえば、私の体調を心配してくださる方も多いのですが、こんな暮らしでも少しは リラックスできる時間もあるんですよ。その一つが、大阪と伊賀を往復するときの電車での時間。ちょうど1時間ほどですが、車窓を眺めながら朝食を食べたり、音楽を聴きながら少し呑んだりと、このときばかりはリラックス。ちょっと贅沢して特急に乗り、ただただボ~~~ッ🥱としています。

    ぜひ! 伊賀での新しいチャレンジを楽しみにしていてください。随時、その内容を紹介させていただきます。


    ▼ のんびりとした朝食をいいながら、コンビニのサンドウィッチというところが、われながら悲しい――😭
    伊賀での新しいチャレンジ

    ▼ 子供のころから車窓の風景をボ~ッと眺めているのが好きでした。
    伊賀での新しいチャレンジ

    ▼ 大人になって、車窓の風景のほかに楽しみが増えました。
    伊賀での新しいチャレンジ

  • 器が人を作る

    器が人を作る

    この数年、「器が人を作る」という言葉を実感することが多々ありました。

    ちなみに「器が人を作る」というのは、その人の現状の力量よりも高度や難しい立場(ポジション)に置かれることで、その状況に対応しようとして、知らず知らずのうちに、人は置かれた環境に似合う思考や風貌、ひいては人格になっていくという意味です。

    随分と昔に、そんな話を聞いたことがありますが、その言葉の意味を実感することができませんでした。

    ましてや、すっかり停滞し、低迷する今の日本では、あらゆる場面で “即戦力”や“成果”が求められる世知辛い雰囲気となり、なかなか人の成長を待ってはいられません。

    年功序列が否定され、成果主義が合理的で正義であるように思われた時代。実際、私自身もそう思っていました。今ようやく“アラ還”と呼ばれるようになって、その間違いに気付かされます。

    これが正義なら、未熟で経験のない若者には、もはや対応しようがありません。

    でも、人は必ず成長し、そして老化していきます。今、再び「器が人を作る」というような、一見すると“曖昧で非効率的な方法のなかにある合理性”を、ひとつ屋では考え直していきたいと思っています。

  • 10周年の暖簾と感謝!

    10周年の暖簾と感謝!

    2024年は、ひとつ屋にとってアニバーサリーな年です!
    コロナで中断を余儀なくされる時期もありましたが、ひとつ屋を始めて今年がちょうど10周年です!

    10年前とはいえ、もう決して若くはない年齢からの再始動だったので、節目を迎えた今年は、その思いも “ひとしお” です。

    そこで、この “アニバーサリーな年” をどう盛り上げ、自分の感謝の意を伝えるかが今の最大の関心事。

    まずは、ひとつ屋の思いを未来へとつなげたいという思いで、実店舗に “老舗のような暖簾(のれん)” を設えたくて、数日前からロウケツ染めで、それを作っています。

    10周年の暖簾と感謝!

    そんな思いが詰まった暖簾――。いつもとは少し違う方法で染めようと思うので、うまくいくかは分かりませんが、“アニバーサリーな年” にふさわしいものにしたいと思っています。


    ってなことで、製作作業が一段落した今宵は、そんな思いを聞いてほしくて、ひとつ屋のスタート時の事情を知っている友人と久しぶりにゆっくりと呑んで語らいました(突然の誘いに、ありあとう! この場を借りて感謝を申し上げます!)。

    10周年の暖簾と感謝!


    最近、まるでゼンマイ仕掛けの時計のように、頭のなかのサビついたパーツが再び音を立てながら動き始めています。たかが10年、されど10年――、この歳月の苦節を噛みしめながら新たな10年を歩み出そうと思っています。

    月並みな言葉ですが、ひとつ屋の10年を支えてくださった方へ、心より感謝を申し上げるとともに、おそらくは現役最後の10年となるであろう これからの時間にお力添えをくださいますよう伏してよろしくお願い申し上げます!

    今秋には感謝を伝えるべく何かしらの催しを実現しようと考えております! まずは私の思いの詰まった暖簾(のれん)をお見せできることに集中いたします。10周年のイベントを ぜひ!楽しみにしていてください。