カテゴリー: 物づくり紀行

今も、物づくりやデザインの発想を得るため、また自らの感性を確かめ、育てるために、各地を訪ねています。そうした旅の途中で出会った風景や土地の気配、人の営みを綴った紀行文が「物づくり紀行」です。ひとつ屋主催の「壱つ屋染太郎」が、制作の背景にある時間として、各地で感じたことを書き残しています。

  • 住吉 市えびす

    住吉 市えびす

    古くから商業都市として栄えてきた大阪。そんな町の商家に生まれ育った僕にとって大切な年中行事のひとつが商売繁盛を願う「えべっさん」です。子供のころには父に肩車されて今宮戎(いまみやえびす)神社に参ったものですが、そんな私も100万人ともいわれる人込みに疲れるようになり、この数年は「 市えびす」で知らる住吉市戎大國社(すみよしいちえびすだいこくしゃ)を参拝しています。そして、今年もお参りしてきました。

    住吉 市えびす

    住吉 市えびす

    住吉 市えびす

    夕方、住吉大社の片隅に灯る市えびすの明かり――。暗い境内に浮かび上がる風景は、どこな懐かしく、まるでタイムスリップでもしたような不思議な気持ちにさせられます。そんな雰囲気が好きで、ここを参るようになりって数年、今年もまた“平穏無事な毎日”をただ感謝するばかりです。

  • 倭しうるはし

    倭しうるはし

    なにかあれば、のんびりと奈良を訪ねたくなります――。とても忙しかった2019年も暮れようとしている先日、ひとり静かに奈良を散策してきました。

    な~んて、このブログをしっとり始めたかったのですが、知る人ぞ知る “こんな二人” が旅の道づれに・・・。にぎやかな道中となりましたが、冬晴れの奈良は穏やかでとても良い思い出にもなりました。

    倭しうるはし
    倭しうるはし

    若い二人との賑やか道中となりましたが、冬晴れ大和路はとても穏やかで、どの風景もとても心に残るものばかり。まさに「倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠(やまこも)れる 倭しうるはし」です。

    まず訪れたのが東大寺。久しぶりの大仏様ですが、いつ拝しても、いくつになっても、その存在感には感動します。

    倭しうるはし

    そして大仏殿の脇から鐘楼へ向かい、さらに、二月堂、三月堂、手向山八幡宮を訪ねました。

    倭しうるはし
    倭しうるはし
    倭しうるはし
    倭しうるはし
    倭しうるはし
    倭しうるはし

    途中、名物の「茶がゆ」で昼食をとり、ぶらぶらと奈良公園を散策しました。例の二人はといえば、こんな感じです――。

    倭しうるはし
    倭しうるはし
    倭しうるはし

    その後、奈良公園を離れて法隆寺へ。そのころには陽は西に大きく傾き、いっそう大和路らしい風景を見せてくれました。

    倭しうるはし
    倭しうるはし
    倭しうるはし
    倭しうるはし
    倭しうるはし

    奈良に残る遺物の多くが、かつて中国からの大きな影響を受けたものばかり。そんな二人と散策すると、その歴史の長さと深さを改めて実感するとともに、未来にもこの友好的な関係があることを大和の仏に祈るばかりです。

    そして、日帰りの小さな旅でしたが、賑やかになかにも、とてもリラックスした時間を過ごすることができました。令和元年、冬晴れの大和路は忘れられない風景となりました。まさに “倭しうるはし” です。

  • 台北旅行記――染料植物を求めて

    台北旅行記――染料植物を求めて

    前回の『台北旅行記――迪化街』に引き続くブログです。

    今回、台北を訪ねる最大の目的は “草木染に使える植物を漢方薬に探す” こと。事前に、染料として知られる植物の漢名と薬草名を調べて漢方薬店が多いと聞く「迪化街(てきかがい)」へとやってきました。

    迪化街

    あります!あります!!漢方薬店はもちろんのこと、布、ボタン、そして茶葉を扱う店—。ひとつ屋が欲しいアイテムにあふれています。まとわりつくような湿気と熱気のなか、歩いて一軒一軒の店を見て回りました。

    染料植物を求めて

    そして、ついに見つけることができました。 ずらりと並んだ漢方薬。どれも植物染料として使えそうです。それどころか、まだ草木染が試されていないものもたくさんありそうです。事前に調べておいた染料植物の漢名と薬草名をチェックしながら、いくつかを購入しました。

    染料植物を求めて

    台北に着た最大の目的を達成することができて、まずはホッとしました。で、ちょっと休憩――。台湾スイーツです。

    染料植物を求めて

    その後は、布やボタン、そして茶葉を見て回り、いろんなものを仕入れてきました。しかし、写真を撮るのを忘れてしまいました。すみません!

    ひとつ屋では、今回の旅でみつけた植物染料やボタン、生地、そして台湾スイーツや中国茶など、店頭やホームページで随時紹介し、提供してまいります。これからを楽しみにしていてください!!

  • 台北旅行記――迪化街

    台北旅行記――迪化街

    前回の『台北旅行記――旅の始まり』に引き続くブログです。

    今回、台北を訪ねる最大の目的は “草木染めに使える植物を漢方薬に探す” こと。事前に、染料として知られる植物の漢名、そしてそれらの薬草名をしっかり調べて、いざ!漢方薬店が多いと聞く「迪化街(てきかがい)」へと向かいました。

    ▼ 今も古い町並みが残る迪化街
    台北旅行記――迪化街

    迪化街は古くからの街で、激動だった台湾の歴史を今に伝えてくれています。街を形成する約370棟の建物のうち、約180棟が歴史的建築物とされていますが、その多くが店舗などとして今も現役です。しかも、ここには人々の暮らしがあり、色とりどりの品物があふれ、歴史的地区というだけではない独特の雰囲気を漂わせています。

    台北旅行記――迪化街

    そんな街には、私たちが求める漢方薬店が数多くありました。元来、清朝末期(1800年代の中ごろ)に台湾での貿易品を取り扱う店が自然に集まって形づくられ始めた迪化街。日本統治時代には、海産乾物をはじめ、漢方薬や茶、そして布などが台湾全土からここに集められるようになったようです。その商材と伝統は今に引き継がれ、漢方薬や茶、海産乾物、布など、台湾随一の問屋街としてにぎわっています。つまり“草木染をする者にとっては、うってつけの街”ということです!

    ▼ レンガ造りの古い家並みが続くエキゾチックな風景が魅力です。
    台北旅行記――迪化街

    台北旅行記――迪化街

    この街をくまなく歩き、思う品を探します!
    ちなみに、前を歩くグレーのリュックの若者は同行した息子です。つづく—。

  • 台北旅行記――旅の始まり

    台北旅行記――旅の始まり

    以前から行ってみたいと思いながら、そのチャンスが一度もなかった台湾。今回、ひょんなことがきっかけで、その思いをかなえることができました。とはいえ、金曜日~日曜日というハードな日程――。それでも、旅をコーディネートしてくれたスタッフのおかげで、収穫の多い充実した旅となりました。今回から数回にわたって、そんな台湾旅行について書きたいと思います。

    ▼ 金曜日の深夜、LCCの深夜便で台湾へ!
    台北旅行記――旅の始まり

    大阪から、わずか3時間弱で台北(タイペイ)に到着。翌朝、朝食をすまして、早速!街へと出かけてみることにしました。

    台北旅行記――旅の始まり

    台北旅行記――旅の始まり

    台北旅行記――旅の始まり

    伝統と革新、東洋と西洋、そして老いも若きも—。相反するものが混然一体となって存在する台北市内。昭和も中ごろに生まれた私にとっては、路地裏や市場、街の喧騒など、どれもが懐かしいものばかりです。私の思い出の場所は、すべてシャッター通りと呼ばれる風景になりましたが、ここでは今も情熱的な活気にあふれています。

    さぁ!短い滞在ですが、ワクワク & ドキドキ!の旅の始まりです。つづく。