カテゴリー: 制作風景

このカテゴリーでは、ひとつ屋で手作りしているアイテムの製作風景を紹介しています。実際の現場での手順や試行錯誤、完成に至るまでの過程を、そのまま記録しています。中には、思うようにいかず商品にならなかったものもありますが(笑)、そうした失敗も含めて、物づくりのリアルな一面として残しています。

  • 千鳥格子の手織りマフラー

    千鳥格子の手織りマフラー

    前回のブログ 『実験中の白いマフラー』 の続きで、今回は実際に染めて、思ったような結果が得られるか!? いよいよ実験の終盤です。ちなみに、染料にするのは、数日前のブログ 『ニンジン葉での染料の作り方』 で紹介したものを使います。

    ▼ まずは織り上がったマフラーを水につけておき、充分に水を吸収したら軽く脱水してニンジンの染料に浸します。

    ▼ 染料の温度をゆっくり上げながら染めていくと、次第に千鳥格子の柄が現れてきました。

    ▼ 次に、染料から取り出して媒染(発色と色止め)し、終了すれば洗浄し、湯洗いです。

    ▼ これを乾燥させれば完成! 想像していた以上の出来栄えです。

    ワークショップでは、このマフラーの緑色の部分を自由に染められるようにしようと思っています。今回はニンジンの葉で緑色に染めましたが、茜(あかね)を使えば赤やピンクに、栗で茶色、緑茶でグレー、タマネギでは黄色に染まり、紫根では紫にも染めることができます。使う植物染料や草木染の方法の違いによって、お好みの色に染めることができます。しかも、千鳥格子のほかにも無地やチェックなど、さまざまなデザインとサイズを用意するつもりです。

    思った以上の成果!!

    ちなみに、実験で染めたマフラーは完成と同時に息子に発見され、「ええやんッ!! ちょうだいッ!!」 とせがまれ、今は彼が使っています。学校でも評判はよいらしく、先生にも「ええマフラーしてるなぁ~」と言ってもらったとか。でも、「父が織って染めました」 とは言えなかったそうです🤣

  • 実験中の白いマフラー

    実験中の白いマフラー

    季節柄、マフラーの制作依頼をいただきます。でも、糸を染めて織り、さらにフリンジを作るという一連の作業って、とても時間と手間がかかるんです。そこで、ご注文くださった方にも “染める楽しさ” を体験していただきたくて、こんな白いマフラーを考えました。

    ▼よく見ると、白とクリームの二色の千鳥格子(ちどりごうし)の模様になっているのがお分かりいただけるでしょうか。

    実験中の白いマフラー

    実験中の白いマフラー

    これを草木染めすると、な・な・なんと!! くっきりとした千鳥格子の模様が現れる—はず!? なんです!

    この白いマフラーを使えば、ご自分でも好きな色に、そして好きな濃さに、しかも千鳥模様の手織りマフラーが簡単に染めることができます。といっても、まだ実験段階なんです。だから “はず!?” なんです。次回、これを実際に染めてみることにします。うまくいけば、来春にはオープンを予定している ひとつ屋のワークショップで使う予定です。

    ※ 後日、実際に染めたことを書いたブログ『千鳥格子の手織りマフラー』もご覧ください。

  • 藍染めの木目絞り

    藍染めの木目絞り

    先日、久しぶりに 「杢目絞り(もくめしぼり)」 を藍で染めました。

    藍染めの木目絞り

    藍染めの木目絞り

    近づいて見ると、木目の模様がわかります。複雑な模様をしていますが、技法は至って簡単。布に約7ミリほどの間隔で運針を施します。

    藍染めの木目絞り

    藍染めの木目絞り

    そして、この糸を力いっぱい引き寄せて絞ります。これを藍で染めてます。 藍染めの木目絞り

    糸を届けば、柄が浮かび上がります。

    藍染めの木目絞り

    技術的には、とても簡単なことなのですが、それよりも根気が必要となります。60㎝×90㎝の布を絞るのに、約3日。でも、その甲斐あって素敵な柄になりました。何に仕立てるかは検討中です。お楽しみに!!

  • 板締め絞り

    板締め絞り

    久しぶりに藍染めで板締め絞り(いたじめしぼり)のストールを染めています。これは板で布を挟んで染めるもので、最も古い染色技法の一つです。

    ▼ まずはストールを三角形に折りクランプで締めます。

    板締め絞り

    ▼ これを藍で染めます。

    板締め絞り

    ▼ その後、仕上げ処理して広げると—。

    板締め絞り

    おもしろい柄になりました。ちょっと板締め絞りにハマりそうです。

  • 枇杷葉での染め方(前編)

    枇杷葉での染め方(前編)

    まず、これが枇杷の葉です。

    枇杷は優しい木の実だからぁ~♪ の歌でも知られる枇杷は、果物として食べるばかりでなく、その葉を煮出して作るお茶は、夏バテや食あたりの予防薬としても飲まれてきました。 最近では、葉に含まれるアミグダリンやタンニン、サポニンなど、数多くの成分が、疲労回復や糖尿病予防、アレルギーの改善など、さまざまな症状に効果があると分かってきました。特に「ビタミンB17」とも呼ばれるアミグダリンは、ガン予防にも効果があるのではないかと期待されているそうです。


    枇杷葉での染め方


    ① まず枇杷の葉を1㎝ほどに切ります。

    枇杷

    ② ひとつ屋では、これを一旦 乾燥させてから煮出します。

    枇杷葉での染め方

    ③ しばらく煮出すと、こんな色になります。

    枇杷葉での染め方

    今回は、炊いたり、冷ましたりを繰り返しながら、かなり濃くて煮出してみました。これが、いわゆる“枇杷葉茶”の状態です(琵琶葉の作り方には、このほかにもいくつかの方法があるようです)。おいしそうな甘い香りがします。体にも良さそうです。

    よい染料ができたので、いよいよ次回はスカーフを染めます。どんな色になるかのか!? お楽しみに!

    ▼ 枇杷葉での染め方(後編)へ続く。