カテゴリー: 制作風景

このカテゴリーでは、ひとつ屋で手作りしているアイテムの製作風景を紹介しています。実際の現場での手順や試行錯誤、完成に至るまでの過程を、そのまま記録しています。中には、思うようにいかず商品にならなかったものもありますが(笑)、そうした失敗も含めて、物づくりのリアルな一面として残しています。

  • ろうけつ染め(スタンプ)

    ろうけつ染め(スタンプ)

    最近、ろうけつ染めにハマっています。今回は、道具箱の中にあった こんな木片を利用してブロック・プリントのような柄に試験的なチャレンジをしました。

    ろうけつ染め(スタンプ)

    その方法は、いたって簡単。温めた蝋(ロウ)に、木片の先を浸し、充分に温めてから、布に押し当てていきます。まるで、スタンプを押していくようにすると、こんなふうになります。

    ろうけつ染め(スタンプ)

    これを藍(もちろん、自家製です!)で染め蝋を落とすと、こんな柄が浮かび上がります。

    ろうけつ染め(スタンプ)

    もう少し近づいてみると、いい感じに亀裂模様が入っています。

    ろうけつ染め(スタンプ)

    なんとなくですが、この技法のコツがつかめました。今回は試験的な試みだったのですが、次は本番です。Tシャツでも縫ってみようと思います。

  • ろうけつ(亀裂模様)の染め方

    ろうけつ(亀裂模様)の染め方

    腰のほうも随分とよくなり、作業場も整理できたことなので、久しぶりに「ろうけつ染め」をしようと思います(ろうけつ染めは、ほんとッ!! 手間がかかります)。


    【ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)】


    ▼ まず最初に用意したのが、天然の黄土で染めた生地(もちろん、これも 【ひとつ屋】 で染めています)。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ これを新聞の上に広げます。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ ハケで蝋(ロウ)を塗っていきます。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ ちなみに、これが蝋です。今回はパラフィンにステアリン酸を配合したものを使いました。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ 蝋を充分に乾かすと、昆布のような硬さになります。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ まずは、これを大まかに割ります。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ さらに、染料の中で細かく割りながら染めていきます。蝋の亀裂に染料が入っていきます(天然顔料の「ベンガラ」で亀裂部を染めました)。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ 亀裂の染色が終わったら、ここでいったん乾かします。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    今日の作業はここで終了です。赤いベンガラ染料が乾いたら、これを熱湯に入れて蝋を落とす「脱蝋(だつろう)」という作業を行います。すべてを天然染料でやってみているのですが、熱湯で炊く脱蝋の作業で染料も落ちてしまわないかが心配です。

  • 自家製の 染料 & 顔料 づくり

    自家製の 染料 & 顔料 づくり

    市販の染料では飽き足らず、最近は “自家製の 染料 & 顔料 づくり” にハマっています。

    以前に紹介した『沈殿藍(泥藍)の作り方』で紹介したとおり、まずは、畑で収穫した藍で染料を作っています。

    沈殿させた蓼藍(タデアイ)を徐々に乾燥させた「泥藍(どろあい)」と呼ばれる状態で、さらに乾燥させ、「藍錠(あいじょう/らんじょう)」と呼ばれる状態にします。

    ▼「泥藍(どろあい)」(左の写真)。現在は、こんな状態。
    自家製の 染料 & 顔料 づくり

    もう一つチャレンジしているのが、畑の土を使った泥染め用の顔料づくりです。

    自家製の 染料 & 顔料 づくり

    実は、どちらでも、すでに染めたみましたが、まだまだ思うような色に染まりません。自家製の染料で染めたものを紹介するには、もう少し時間を要しそうです。今後を期待していてください!

  • スノーフレークのストール

    スノーフレークのストール

    照りつける太陽のもと、河原の風景も、すっかり夏模様です。

    スノーフレークのストール

    そんな、晴天が続いた7月のある日、工房でこんな柄のストールを染め始めています。

    スノーフレークのストール

    模様はスノーフレーク “雪の結晶” です。外の風景とは対照的なものを作っています。

    スノーフレークのストール

    藍でムラ染めした記事に、一枚が写真(上から2枚目)の半分の型紙に抜染糊を置いては乾かし、型紙を洗ってはまた糊を置くという作業を繰り返して、ようやく全面に置くまでに丸一日を要しました。

    スノーフレークのストール

    スノーフレークのストール

    このところの暑さで、すでに夏バテ気味の僕には、ちょっと大変な作業でした。しかも、ドライヤーを使って糊を乾かすので、もう工房のなかは熱気ムンムン、汗はダラダラです。作業を一段落させて外に出ると空には夕刻の気配が漂い始めています。

    スノーフレークのストール

    とりあえず、今日は総柄の糊置きは終了です。これで糊を完全に乾燥させてから蒸してから糊を落とし、さらにフリンジをつけて完成する予定です。

  • 若冲の『白象図』

    若冲の『白象図』

    随分と前に大阪のデパートで、藍染めに馬の柄を配したTシャツを見ました。紺色の地に白馬(抜染)をポンポンと飛ばしただけのTシャツだったのですが、なぜか強い印象を受けました。

    そのTシャツに描かれていたのは“西洋的なシルエットの馬”だったのですが、これが“東洋的なデザインの動物”だったら面白いだろうな と思っていたのですが、なかなか実際の作業に至りませんでした。が、先日ようやく型紙を彫りました。

    若冲の『白象図』

    ▼考えたデザインは、これです。

    若冲の『白象図』

    どこかで見たことがありませんか? そうです! 伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の『白象図』を元に染色用の型紙になるよう考えたものです。型にするのが意外に大変でした。

    さぁ、どんなTシャツができることやら!? お楽しみに!!