タグ: ひとつ屋染織農園

  • 河内木綿ーーひとつ屋コットンの始まり

    河内木綿ーーひとつ屋コットンの始まり

    先日、大阪市に隣接する八尾(やお)市にある『八尾市立歴史民俗資料館』へ行ってきました。というのも、この地は〝河内木綿(かわちもめん)〟の産地で、僕は以前から大変興味があり、【ひとつ屋染織農園】でも、ぜひ!! 栽培したい!! と思っていました。で、その種を無料でいただけると聞き、早速に訪ねた次第です。

    ▼ 河内木綿の種です。
    河内木綿ーーひとつ屋コットンの始まり

    河内(大阪府東部)は真岡(栃木県真岡市)や三河(愛知県東部)とならぶ和綿の産地だったそうです。以前から綿を栽培してみたいと思っており、せっかくなら自分の暮す地域にいわれのある河内木綿にしよう!! と、その種をいただきに来ました。

    ▼ 河内木綿のコットンボールです。
    河内木綿ーーひとつ屋コットンの始まり

    繊維が細い真岡木綿や三河木綿に比べ、繊維が太い河内木綿は、着物(衣服)にするのは不向きだったようですが、逆にとても丈夫で耐久性に優れていたので暖簾や風呂敷、油単(ゆたん)、幟などに用いられたそうです。しかし、河内木綿は繊維が特に短いので機械紡績ができず、大量生産・大量消費の時代のなかで次第に姿を消していったそうです。

    ▼ 今も糸車で手紡ぎします。
    河内木綿ーーひとつ屋コットンの始まり

    訪れた八尾市立歴史民俗資料館では、そんな河内木綿の保存活動が行われており、その歴史はもちろんのこと、綿の栽培方法から収穫して糸にするまでのことをとても丁寧に教えていただきました。

    ▼ 手紡ぎした河内木綿の糸
    河内木綿ーーひとつ屋コットンの始まり

    種まきをするのは八十八夜のころ。今から栽培するのが楽しみです。まだまだ小さな畑ですが、いよいよ【ひとつ屋コットン】が始まります!

  • 西洋茜の収穫

    西洋茜の収穫

    インターネットで西洋茜(セイヨウアカネ)の苗を買ったのは2014年の9月のこと(ブログ『西洋アカネを栽培する』をご覧ください)。この苗を【ひとつ屋染織農園】の片隅で栽培して2回目の冬を迎えたある日、ついに! その “赤い根” を収穫しました。


    ▼ 購入したばかりの西洋茜の苗
    西洋茜の収穫

    西洋茜の収穫


    慎重に根を堀上げてみると、その名のとおり “赤い根” が四方八方に伸びていました。水洗いすると、とてもきれいな色です!! これを干して煮出せば、赤い染料を得ることができます。

    西洋茜の収穫

    西洋茜の収穫

    でも、全部を染料にするわけではありません。一部を株分けして、次回用に植え戻しておきます。

    西洋茜の収穫

    西洋茜の収穫

    再来年の収穫が楽しみです。そして、もっと楽しみなのが、この根を染料に使えることです!

    な~んて、楽しげに作業する僕を、わが家の老犬 “銀さん” が冷ややかな顔をして見ていました。今日は彼が相棒でした。

    西洋茜の収穫

  • 染色から“染織”へ

    染色から“染織”へ

    最近、すごく興味のあることがあります。これが これなんです。

    染色から“染織”へ

    これは以前のブログ『カラムシ織り』にも紹介しをスピンドルで撚りをかけて糸にしたものです。それは糸というより、ゴツゴツとした〝ひも〟に近いものですが、とても素朴で〝古代の繊維〟という雰囲気があります。

    ▼「カラムシ(苧麻)」という植物です。

    ▼カラムシからとった繊維です。

    もう随分と長いこと草木染め(天然染料)について勉強してきましたが、学べば学ぶほどに興味は繊維のほうへも広がってしまいます(どこまでいってしまうのか!? われながら尽きない興味にあきれるほどです)。そんなおり、長年にわたり“織り”を続けておられる方と知り合い、この11月から本格的に師事することになりました。また新たな勉強を頑張ろうと思っています。

  • カラムシ織り ②

    カラムシ織り ②

    前回の(『 カラムシ織り ① 』)に引き続き 『 カラムシ織り ② 』 です。前回に紹介した小さな花瓶敷き(約20×40㎝)の制作工程を紹介します。

    ▼まずは改めて、これが〝カラムシ(苧麻)〟です。

    ▼実は、去年から栽培していました。下の写真は定植したころの〝カラムシ〟です。

    ▼夏、成長したカラムシを刈取り、ひと晩 水に浸してから皮を剥ぎます。さらに、外皮を剥いで繊維を取り出します。

    ▼その繊維を干したものが下の写真です。

    ▼この繊維を卓上機で織っていきます(平織)。

    ※本来は、透き通るほどくらいに薄く剥ぎ、象牙のような光沢を放つ糸を繋いで織るようです。さすが〝上布〟です。ちなみに、昔は経糸もカラムシを使っていたと思うのですが、今回は綿糸を使いました。

    ▼完成しました。カラムシ織りの花瓶敷きです。

    今回は試験的な制作だったので、小さな花瓶敷きを作りましたが、次は〝ちょっとオシャレなカバン〟でも作ってみようと思います。といっても、今年はカラムシをたくさん育てていないので、来年になります。そこで、早速!カラムシの栽培面積を広げました。

  • カラムシ織り ①

    カラムシ織り ①

    ▼この植物を知っていますか?

    ▼葉の裏が白いんです。

    この植物は 『カラムシ』 です。ちょっと変わった名ですよね。漢字で書くと 『苧麻』 だそうです。イラクサ科の多年草で、文字どおり、この植物からは麻のような繊維がとれます。綿が普及する以前は、カラムシの繊維で織った布を衣服にしたらしく、現在でも新潟県の越後上布や沖縄県の宮古上布、八重山上布などは〝高級な織り物〟として、カラムシの伝統が受け継がれています。

    いわば〝古代の布〟といえるカラムシ織り――。上布のような〝高級な織り物〟は無理でも、素朴な古代布のような布をカラムシで織ってみたくて、実は、ひとつや染料農園の片隅で栽培していました。で、このほど、ついに小さな小さな作品ができました。

    ▼それがこれです。

    これは小さな花瓶敷き(約20×40㎝)です。われながら上出来です。次回のブログで、作っている途中を紹介します。楽しみにしていてください。